アカデミー賞、受賞にかけるプロモーション費用はお幾ら？
映画
映画界の最高峰と称されるアカデミー賞。受賞すると栄誉であるばかりか、俳優陣ならギャラが何倍にもアップし出演作のオファーが殺到するというが、その舞台裏では映画スタジオなどが候補作品や候補者のキャンペーン費用に大金を投じているという。果たしてお幾らなのだろうか。BBC Newsによると、全体で年間1～5億ドル（約113億9200万円～569億6000万円）が費やさているそうだ。
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オスカー・シーズンになると、映画スタオジオなどがまずノミネートを受けるために業界誌や屋外広告のビルボード、ほかのメディアなどに広告を掲載し、パブリシストなどを雇ってキャンペーンを始めるという。
映画製作者でブロガーのスティーヴン・フォローズ氏の算出だと、作品賞のノミネートを狙った成功と言えるキャンペーンでは約1000万ドル（約11億2000万円）程が費やされるとのこと。アカデミー賞の時期では老舗業界誌「Hollywood Reporter」のフロントページ広告費は7万2000ドル（約820万円）になるそうだ。
投票権のあるアカデミー協会会員に作品や製作者・俳優らを売り込むコンサルタントは、アカデミー賞のノミネート選考前から大忙し。映画スタジオなどがそうしたコンサルタントたちに払う金額は、1作品あたりノミネートされる前なら1万～2万ドル（約110～230万円）らしい。クライアントの作品やキャスト・スタッフがノミネートされると、金額は2倍から3倍に跳ね上がるという。
もちろん会員へのワイロは厳禁だ。2011年よりeメールや電話による直接的な売り込みが禁止になったが、それでもノミネーション前には方々から様々なフリーギフトが送られてくると、ある匿名の協会員が2013年のHollywood Reporterとのインタビューで話していたという。
