『バットマン vs スーパーマン』全米で記録的落ち込み DCユニバース今後の行方
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まず、いくら69%落ちたとはいっても、そこまでですでに全世界で7億ドル稼いでいるという事実がある。前述の『Jonah Hex』は、トータルの全世界興収が1000万ドルだった。また、DCにはほかに多くのユニークなキャラクターが存在するが、今作でお披露目されたガル・ガドット演じるワンダー・ウーマンは、すばらしい反響を受けている。
映画自体に厳しい評価を下した批評家も、ガドットに関してはほとんどが絶賛を送った。ガドットの主演映画『ワンダー・ウーマン』は2017年7月北米公開予定なので、ここで改めて人々を惹きつけ、同年11月の『ジャスティス・リーグ』へとはずみをつけることは可能だろう。
さらに、今後のほかの作品についても、別のプロデューサーを連れてくるなどして、軌道修正することもできる。『バットマンvsスーパーマン』『ジャスティス・リーグ』の監督ザック・スナイダーは、次のバットマン映画は、ベン・アフレックに監督兼主演をやってもらいたいと発言した。『アルゴ』をオスカーに導いたアフレックが監督すれば、これまでにないニュアンスや層をもつ、独自の映画が生まれるかもしれない。DCユニバースは、これから先、まだどんな方向にも行き得るのである。(文:猿渡由紀)