新作が止まらない滝藤賢一、脇で異彩を放つ個性派俳優の魅力
今年も前述の『はなちゃんのみそ汁』を皮切りに、SF大作『テラフォーマーズ』、豪華キャストの社会派サスペンス『64―ロクヨンー』、福山雅治共演の衝撃作『SCOOP!』(10月1日公開)、さらには現在放送中のTBS系ドラマ『重版出来!』と、まさに出突っ張りだが、作品ごとに色を変え、見事別人に生まれ変わる滝藤は、監督や製作者にとってクオリティを支える保険のような存在なのかもしれない。
余談だが、『俺のダンディズム』で初主演を果たした時、インタビューの中で滝藤は、「ドッキリかな? と思ったくらい。主役はやりたくてもやれないもの。だから、素直にうれしかった。遂にキターッ! って感じでしたね」と喜びをあらわにした。脇を務める映画の舞台あいさつでは、誰も言ってくれないと実感しているのか、自分でボソボソと「きゃあ、素敵!滝藤さーん!」とマイクにつぶやいてから、「どうも!〇〇を演じた滝藤です!」というパターンも多々ある。この言動や行動を見ていると、ユーモアさの中にも秘めた狙いがある気がしてならない。