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勢いが止まらない『シン・ゴジラ』 エヴァファン取り込み支持層拡大

映画

 一般試写ばかりか、マスコミ試写もほとんど開催されず、数少ない鑑賞者にも、作品内容に関する情報開示や漏えいは固く禁じられた。庵野総監督の「先入観なく作品を鑑賞してもらいたい」という意図もあるが、「ゴジラ最終討伐作戦の名称や内容」や「ゴジラの形態が変化すること」、「劇中使用楽曲」など、公開前にネタバレ厳禁項目に上がった内容は『エヴァンゲリオン』を想起させるものが多かった。不確かな状態で、いたずらに『シン・ゴジラ』と『エヴァンゲリオン』をリンクさせたイメージを植え付けることを嫌ったのだろう。

 公開後、エヴァンゲリオンを想起させる内容は、エヴァファンからも興味深い考察と共に賞賛の声が上がり、これまで『シン・ゴジラ』に興味がなかった庵野ファンの劇場鑑賞欲求を高めた。もし、公開前に多くの情報が開示され、イメージだけが一人歩きしたら、こうした流れは違った方向に進んでいった可能性も大いに想像できる。

 日本伝統の怪獣特撮映画という側面プラス、“『エヴァンゲリオン』を素材に庵野秀明が新作の実写映画を作り上げた”という二重構造が、リピート者を続出させる大きな要因となっている。往年のゴジラファンは本作により、エヴァンゲリオンに興味を持ち、エヴァンゲリオンファンは過去のゴジラに知的好奇心をくすぐられる……。こうした相乗効果は、新しい層に作品をリーチさせ、非常に高い注目度を集める結果になっている。

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