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実写化ブームが止まらない 『銀魂』『ハガレン』2017年“コミック実写化”を振り返る

映画

2017年実写映画を振り返る
2017年実写映画を振り返る(C)空知英秋/集英社 (C)2017「銀魂」製作委員会 (C)2017 映画「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」製作委員会 (C) LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社

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小栗旬

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山崎賢人

佐藤健

綾野剛

 引き続きコミックの実写化ブームが巻き起こっている日本映画界。2017年もたくさんの人気コミックが実写映画となって登場した。今年のブームを語る上で欠かせないのが、映画『銀魂』の成功。原作ファン、原作未読の観客をも引き込んで、興行収入35億円を突破する大ヒットを記録した。また『ジョジョの奇妙な冒険』『鋼の錬金術師』といった、伝説的コミックの実写化も話題に。締めくくりとして、“コミックの実写化 2017”を振り返ってみたい。

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 実写化ブームが止まらない。日本の漫画の質が高く、愛されているからこそ、これほどに拡大し続けているわけだが、ファンが多ければ多いほど、原作ファンをも納得させるのは至難の技。そんな中、『銀魂』では“くだらなさを真剣に描く”という原作の魅力と、福田雄一監督の持ち味が見事に合致し、映画冒頭から観客を魅了。小栗旬、菅田将暉、橋本環奈をはじめとするキャスティングも発表されるごとに歓喜の声が上がるなど、原作ファンも夢中になった。大ヒットを受けて、続編の製作も決定。『銀魂』の実写化成功は、日本映画界にとっても大きな希望となった。

 福田監督は、『斉木楠雄のΨ難』でも観客を笑いの渦に巻き込んだ。山崎賢人がコメディ映画初主演を果たし、ピンク頭に緑のサングラス姿で新境地にトライ。また『銀魂』で鼻ホジ&ゲロ吐きを披露した橋本環奈が、引き続き福田組に参加してコメディエンヌぶりを爆発させた。両作品ともに彼女の熱演は「ここまでやったか!」と目を見張るほどで、今年の“最優秀ぶっとび女優賞”は間違いなく橋本環奈だと太鼓判を押したい。

 CG技術の発達もあって、「実写化不可能」と言われていた原作に果敢に挑んだのも今年の特徴。『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』『鋼の錬金術師』は、原作が“伝説”や“バイブル”という人もいるほどの傑作コミックだけに、実写化には厳しい声も上がった。しかし『ジョジョの奇妙な冒険』のスタンド、『鋼の錬金術師』では主人公エドと弟アルのぶつかり合いなど実写だからこそ見れたシーンもあり、血の通った演技を見せたキャスト陣には大いに敬意を表したい。また、不死身の男の対決を描いた『亜人』も“IBM”という黒い幽霊の存在をVFXで見事に表現。それ以上に佐藤健と綾野剛の肉弾戦が迫力満点で、“前人未到のアクション映画”として原作未読の観客も数多く映画館に駆けつけた。

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