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監督交代の『007』、時代はどんなジェームズ・ボンドを求めているのか

映画

6代目ボンドを演じるダニエル・クレイグ
6代目ボンドを演じるダニエル・クレイグ(C)AFLO

 スパイ映画の代名詞『007』。8月に「創作上の意見の相違」を理由に監督を降板したダニー・ボイルに代わり、次回作を映画『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』の脚本などで知られるキャリー・ジョージ・フクナガが監督することが決まった。前作『007 スペクター』(2015)後、6代目のジェームズ・ボンドを演じるダニエル・クレイグの続投発表まで時間を要したことに加え、今回の監督交代劇。25作目の『007』の制作が難航していることが伺える。シリーズ第1作の公開から56年。時代は今、どんなボンドを求めているのか。

【写真】次のボンドは誰? 候補に挙がった俳優・女優

 ダニエルが初めてボンドを演じたのは『007/カジノ・ロワイヤル』(2006)。これまでにないドラマ性のある悲劇的なボンドを演じ、ボンドとして初めて英国アカデミー賞にノミネートされるなど高い評価を得た。興行的にもこれまでのシリーズを凌ぐ大ヒットを遂げている。

 前作の公開後、去就が注目されていたダニエルだが、続投が発表されたのはつい昨年夏。今回の監督交代劇で降板も噂されたが、プロデューサーとダニエルの連名で新監督を発表したことからも伺えるように、制作陣としてはどうしてももう1本ダニエルでいきたい模様。しかし次回作が彼の最後のボンドとなるだろう。そこで注目を集めているのが、ダニエルの後に誰がボンドを演じるのか。

 これまでボンド候補に挙がったのは、映画『ダークタワー』(2017)のイドリス・エルバ、映画『ダンケルク』(2017)のトム・ハーディ、海外ドラマ『HOMELAND』のダミアン・ルイス、『ナイト・マネジャー』のトム・ヒドルストンなど。映画『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)、『ジャスティス・リーグ』(2017)で演じたスーパーマン役を降板するとささやかれているヘンリー・カヴィルも、急浮上している。この中に、海外ドラマ『ナイト・オブ・キリング 失われた記憶』でアジア系俳優として初めてエミー賞を受賞したリズ・アーメッドの名前もある。アフリカ系のイドリスと同様、ボンドにも多様性が求められていることが伺える。

 殺しのライセンスを持つジェームズ・ボンドは、イギリスの作家イアン・フレミングの生み出した世界で最も有名なスパイ。映画はこれまで24本公開されており、初代ボンドを演じたのはショーン・コネリー。日本が舞台の『007は二度死ぬ』(1967)など7作品に出演した。2代目は『女王陛下の007』(1969)に出演したジョージ・レーゼンビー。3代目は7作品に出演し、スタイリッシュで愛嬌のあるボンドで人気を博したロジャー・ムーア。4代目のティモシー・ダルトンは2作品でボンドを演じ、続く5代目がピアース・ブロスナン。ピアースは『007/ゴールデンアイ』(1995)から4作品に出演し、一時低迷していたボンドの人気を再び押し上げた。

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