クランクイン!

  • クラインイン!トレンド

ダニエル・クレイグ主演『クィア/QUEER』、ジョナサン・アンダーソンが担当した衣装も目を引く場面&メイキング写真公開

映画

映画『クィア/QUEER』場面写真
映画『クィア/QUEER』場面写真(C)Yannis Drakoulidis (C)2024 The Apartment S.r.l., FremantleMedia North America, Inc., Frenesy Film Company S.r.l.

関連 :

ダニエル・クレイグ

ルカ・グァダニーノ

 映画『君の名前で僕を呼んで』のルカ・グァダニーノ監督がメガホンをとり、「007」シリーズのジェームズ・ボンド役を卒業したダニエル・クレイグが主演を務める映画『クィア/QUEER』より、グァダニーノ監督が撮影秘話を明かすコメント、衣装を手掛けたデザイナーのジョナサン・アンダーソンのインタビュー、新たな場面写真が到着。併せて、J.W.アンダーソンによる映画オリジナルグッズの再販も決定した。

【写真】ジョナサン・アンダーソンによる衣装にも注目! 映画『クィア/QUEER』場面写真&メイキングショット

 本作は、ルカ・グァダニーノ監督×ダニエル・クレイグが贈る、いちずな恋のために地の果てまでも行く男の、切ないラブストーリー。原作はビート・ジェネレーションを代表する作家ウィリアム・S・バロウズが、謎多き人生を赤裸々につづり、一度は出版を封印した自伝的小説。

 1950年代、メキシコシティ。退屈な日々を酒や薬でごまかしていた米国人駐在員のリーは、若く美しくミステリアスな青年ユージーンと出会う。一目で恋に落ちるリー。渇ききった心がユージーンを渇望し、ユージーンもそれに気まぐれに応えるが、求めれば求めるほど募るのは孤独ばかり。ある日、リーは一緒に人生を変える奇跡の体験をしようと、ユージーンを幻想的な南米への旅へと誘い出すが─。

 『君の名前で僕を呼んで』でひと夏の切ない恋を描いたルカ・グァダニーノ監督が、今度は愛する相手と心身共にひとつになりたいと切望する男を描く。主人公の孤独な中年男リーを演じるのは、007シリーズの主人公ジェームズ・ボンドのよろいを脱ぎ捨てた新生ダニエル・クレイグ。ボンドとは全く異なる魅力で、自分を保てないほどに相手を求める圧倒的ピュアネスを演じきる。

 リーが恋する相手のユージーン役にはドリュー・スターキー。一見クールで感情をあらわにしない新世代に見えつつも、己のアイデンティティーへの戸惑いや葛藤がうかがえる絶妙な表情で、ユージーンの心の中の繊細なゆらぎを観客に突き付ける。

 この度、グァダニーノ監督が撮影秘話などを明かすコメント、衣装を手掛けた世界的デザイナー、ジョナサン・アンダーソンのインタビュー、新たな場面写真が到着。

 ルカ・グァダニーノが撮影場所に選んだのは、チネチッタ撮影所。映画監督として長年目指してきたことの一つが、ここで撮影することだった。同撮影所は、99エーカー(約40万平方メートル/東京ドーム約8.6個分)もの広さのローマにある伝説の撮影所で、1937年にオープンしてから、フェリーニ、ロッセリーニ、ヴィスコンティ、レオーネ、ベルトルッチ、コッポラ、スコセッシなどによって、3000本以上の映画が撮影されてきた。

 「僕は、『クィア/QUEER』のイメージやセットは、バロウズの目と心を通して映し出されるものでなければならないと考えていた。彼の小説の映画化について考え始めて30年が経っても、まだバロウズの原作に表現されている苦悩や欲望、イメージを反映する人工的な場所として、メキシコシティやパナマシティやエクアドルを再現することにこだわっていた」とグァダニーノ監督は振り返る。

 映画の冒頭のメキシコシティの章で登場する、リーとユージーンが恋に落ちる街角、バー、そしてホテルの部屋などを、ジョン・ヒューストン監督の映画『黄金』(1948)のように、ハリウッドのバックロットで作られた、1950年代の撮影所的な雰囲気にしたいと思ったとも明かす。この章の屋内シーンには、登場人物の孤立感や断絶感を強調する視覚要素として、意図的に非対称になっているセットを取り入れ、彼らの心象風景を映し出すことを目指した。

 色については、物語からにじみ出る明確な官能さを反映したものを選んだそうで、リーとユージーンが酒を飲みに行くバー「シップ・アホイ」や、リーがバーで出会った男性と向かう安ホテルの部屋などでは、登場人物の熱望を反映するかのようにネオンライトの光があふれ、アール・デコ時代の色褪せた威厳が漂う空間を作り出した。グァダニーノ監督と美術のステファノ・バイシは、ウォン・カーウァイの『花様年華』(2000)に見られる、飽和状態で激しいロマンチックさをたたえた色を、これらのシーンの参考にしたという。

 官能的で催眠をかけるようなこの視覚様式は、タイ生まれの撮影監督サヨムプー・ムックディプロームの、観る者をうっとりさせるカメラワークでさらに強調される。ムックディプロームは、以前にもグァダニーノとタッグを組んでおり、『君の名前で僕を呼んで』『サスペリア』『チャレンジャーズ』 でも撮影監督を担当。アピチャッポン・ウィーラセタクン監督の実験的で超越的な作品『MEMORIA メモリア』や『ブンミおじさんの森』、ポルトガルの映画監督ミゲル・ゴメスの様式化された歴史映画作品の撮影を担当しキャリアをスタートさせた彼は、最近ではロン・ハワード監督作『13人の命』や、M・ナイト・シャラマン監督作『トラップ』の撮影監督を務めるなど、今最も引っ張りだこの撮影技師だ。

1ページ(全2ページ中)

この記事の写真を見る

関連記事

あわせて読みたい


最新ニュース

  • [ADVERTISEMENT]

    Hulu | Disney+ セットプラン
  • [ADVERTISEMENT]

トップへ戻る