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ダニエル・クレイグ主演『クィア/QUEER』、ジョナサン・アンダーソンが担当した衣装も目を引く場面&メイキング写真公開

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 そして今回もグァダニーノ監督は、1950年代の衣装を再現するため、親しい友人で、頻繁に一緒に仕事をするジョナサン・アンダーソンと再びコラボを組むことに。アンダーソンは、アイルランド生まれのファッションデザイナーで、自身のブランドであるJ.W.Andersonや複数の高級ブランドのクリエイティブディレクターを務めている。『チャレンジャーズ』をきっかけに映画の衣装デザインの世界に入った。

 アンダーソンは「1950年代の男性は、服を長い間キープするという習慣がなかった。外国人としてメキシコで暮らす、ウィリアム・リーのような男性は、特にそうだった。『クィア/QUEER』は、1950年代の男性服に潜むフェティシズムの概念に焦点を当てている。そこには微妙なニュアンスがあるんだ」と語る。映画の序盤は、うだるような暑さの、メキシコシティの夏の街並みが舞台。リーは、淡い色の麻のスーツ、パナマ帽、そして現代風のサングラスを身につけて街をさまよう。

 「僕は彼を、『乱れのあるしゃれ男』と解釈した。からだが衣服に影響を与え、服が、第2の皮膚として彼のからだの一部になったように思えた。リーの服のスタイルは、究極的には、彼の身のこなし方と関係がある。ユージーンのスタイルは、少し堅苦しく、同時にヒッピー的で若い。それが性的な魅力を醸し出しているんだ」と、2人のファッションについて説明。リーの、しわくちゃのヘミングウェイ風スタイルとは対照的に、ユージンには、より垢抜けた大学生風の格好をさせ、2人の男の年齢、人生における立場、そして心理がいかに異なっているかをはっきりと表現した。

 終盤では、リーとユージーンが、幻のヤヘを求めてジャングルへと入っていく。その時の2人の服は、密林の湿気で汚れている。「物語が進んでいくにつれて、服はどんどん汚く、くたびれていかなければならない。彼らは、ジャングルの中で服を洗濯できないからね。これを強調するために、それぞれのキャラクターには、衣装を1着しか準備しなかった。そうすることで、ジャングルを冒険する中で、服がどうやって劣化していくかを想像することができた」と、当時の衣装へのこだわりを明かしている。

 さらに今回、日本で1月25日に発売された「JW Anderson x QUEER 限定カプセルコレクション」が、映画の日本公開を記念して5月9日よりJW Anderson 渋谷店とJW Anderson 伊勢丹新宿メンズ店にて再販売されることが決定。コレクションでは、映画のポスターやメインビジュアル、そして『クィア/QUEER』のテーマに基づいたグラフィックを、ウェアやアクセサリーに落とし込んでいる。
 
 「QUEER」の文字はグレーのフーディーにプリントされ、ビーズで装飾されたドローストリングは映画を彩る要素と調和。フーディーの背面には「I want to talk to you... without speaking(言葉を使わずに、あなたに話しかけたい)」という台詞をプリント。さらに、公式ポスターのデザインを彷彿とさせる、映画タイトルとクレジットがあしらわれたグレーのクルーネックスウェットや、映画からインスパイアされた印象的なビジュアルがプリントされた鮮やかなグリーンのスウェットシャツも展開。

 またスチールブルーのTシャツには映画タイトル、グレーメランジのTシャツには映画の中で変身の象徴として登場する、ムカデのネックレスを模したデザインが取り入れられている。アクセサリーにも、ウェアのビジュアルモチーフを反映。オフホワイトのトートバッグには映画から採用した画像が、カーキとネイビーの2色のキャップには『QUEER』のタイトルがそれぞれプリントされ、映画『クィア/QUEER』がもつイメージやテーマを際立たせている。

 映画『クィア/QUEER』は、5月9日より全国公開。

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