上戸彩、中山美穂、宮沢りえ…“不倫妻”に挑戦した女優たち
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■ 壮絶な悪女ぶりが話題…松本まりか
悪女系不倫妻でいえば、ドラマ『ホリデイラブ』(テレビ朝日系)の松本まりかも捨てがたい。浮気相手を運命の男性だと信じ、どんな手を使ってでも手に入れようとする里奈を演じ、壮絶な悪女ぶりが話題に。最後の衝撃的なシーンを含め、男性にはトラウマとなるほどの怖さを与えた。
■ 理想と現実、2つの不倫…黒木瞳&寺島しのぶ
2つの不倫劇が楽しめるのが、映画『東京タワー』(2004)。セレクトショップを経営する美しい人妻・詩史と21歳の青年・透、その青年の友人・耕二と家庭に不満を抱えた主婦・喜美子という2組のカップルの恋の行方を描いた本作。詩史に黒木瞳、喜美子に寺島しのぶがそれぞれ扮している。
きれいな映像で占められる黒木の恋と、リアルなシーンでつづられる寺島の恋。両者は、結末でもはっきりと不倫の理想と現実の違いを反映している。特に、役のために脱ぐこともいとわない“ザ・女優”の寺島の肉感は一見の価値アリ。また、透役の岡田准一と耕二役の松本潤が、アイドルと思えない激しい濡れ場に挑戦している点も見どころだ。
■ 24歳年下イケメンと濃厚キス…中山美穂
ドラマ『黄昏流星群』(フジテレビ系)での中山美穂は、あろうことか一人娘・美咲(石川恋)の婚約者・春輝(ジャニーズWEST・藤井流星)に惹(ひ)かれていく主婦・真璃子を熱演。実年齢24歳差の藤井との濃厚なキスシーンでファンを魅了した。
一方、佐々木蔵之介演じる夫・完治はというと、旅先で運命の女性に出会い、惹かれてしまう。さらに婚約者のいる美咲は大学教授と駆け落ち…。“一家全員不倫”という稀(まれ)に見るドロドロ展開も本作の注目ポイントだ。
■ 犯罪同然の行為も平然と行う悪女…木村多江
最後にもう1人、『あなたには帰る家がある』(TBS系)で木村多江が演じた綾子もすごかった。序盤こそ大人しいだけの女性だったが、男の家に合鍵で侵入するなど犯罪同然の行為をやってのけるほか、うそも真実のように述べてしまうなど、堂々とした女性に変ぼう。女性の怖さを演じさせたら木村の右に出る者はいない。そう思わされるほど強烈だった。
挑戦しがいがあるのに加え、リアルにも、ファンタジーにも、ホラーにも振れる不倫妻役。8人の“不倫妻”を振り返るとともに、『偽装不倫』で仲間が見せてくれるであろう新たな顔にも期待したい。(文:安保有希子)