上戸彩、中山美穂、宮沢りえ…“不倫妻”に挑戦した女優たち

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女優の仲間由紀恵が、10日にスタートしたドラマ『偽装不倫』(日本テレビ系/毎週水曜22時)で、理想的の夫がいながら、年下の男と不倫するキャリアウーマンに扮する。仲間のイメージにない不倫妻役だが、これまでにも不倫妻を演じ、新たな魅力を見せた女優は少なくない。今回はそんな女優たちをピックアップする。
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■ 『半沢直樹』の良妻役から一転…上戸彩
社会現象となったドラマ『昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜』(フジテレビ系)の上戸彩。前年の国民的ヒットとなったドラマ『半沢直樹』(TBS系)での良い妻役から一転、不倫に走ってしまう主婦・紗和を演じた。
これまでの上戸の元気で健康的なイメージと異なり、どことなく漂う薄幸さが艶となり、紗和は女性でも虜(とりこ)になるほどの魅力に溢れていた。離婚するために放火したり、寂しさを紛らわすために相手の似顔絵を書いたコンビニ袋を持ち歩いたりなど、少し怖い上戸彩、やさぐれている上戸彩、奇妙な上戸彩など、さまざまな新しい顔を見せた上戸の演技力が評価される結果となった。
■ これは嫌われる! 共感されない系不倫妻を好演…波瑠
波瑠はいくえみ綾による同名人気コミックのドラマ化『あなたのことはそれほど』(TBS系)で、不倫にハマる人妻・美都(みつ)を演じた。朴訥(ぼくとつ)とした青年・涼太に見初められて結婚して以来、幸せだったはずの美都だが、大好きだった初恋の男に偶然再会し、不倫へと突き進む。
上戸による共感を得た不倫妻と違い、一部で物議を醸したのが美都のキャラクター。イケメンで優しい夫を裏切るだけでなく、不倫相手と会うために友達を利用し、挙句、悪びれる素振りはゼロ。さらに、自分が大好きなナルシストでもある。これは嫌われる! ただ、 清純派のイメージが強かった波瑠が演じるギャップがあったからこそ、多くの視聴者が最後まで見届ける作品となった。
■ 地味なヒロインが不倫を経て徐々に妖艶に…宮沢りえ
女優・宮沢りえの透明感が際立ったのが、映画『紙の月』(2014)で演じた梨花。自分のことに興味がない夫との生活にむなしさを感じていた梨花は、年下の男性と出会い、さらには勤め先の銀行で横領という犯罪に手を染め、どんどん堕ちていく。
最初は地味で真面目な梨花が、不倫を境に徐々に妖艶になっていく表現力は、さすが宮沢の一言。また、スローモーションを多用し、彼女の魅力が最大限に生かされているため、何をやってもカッコいい。本作で数々の映画賞に輝いた宮沢の美しさが存分に味わえる。