中国ドラマに異変!? 『鬼吹灯』『摩天楼のモンタージュ』ほか歴史劇“じゃない”ジャンルが躍進
近年、日本でますます人気が盛り上がっている中国ドラマ。「時代劇だけでなく現代劇も」、「ラブコメだけでなくミステリーも」と、作品ジャンルが多様になり、視聴者の関心がより一層広がっている。そんな中、この夏最大の話題作というべきアクション&アドベンチャー『鬼吹灯(きすいとう)~魔宮に眠る神々の秘宝~』も日本に上陸! 本作を中心に定番ジャンル“だけじゃない”、中国ドラマの進化とその魅力を紐解いていきたい。
【写真】『鬼吹灯』主演の“イケオジ俳優”パン・ユエミン
■「歴史劇が主流」はもう古い!? 今はファンタジーが大人気!
中国時代劇は史実を基にした歴史劇ばかりと思っていたら、そのイメージはもう古い! 最近は架空の時代や人物設定のファンタジー要素を多く盛り込んだ時代劇が大人気。また、『陳情令』、『山河令』といった美青年たちがブロマンスドラマを繰り広げる作品や、『殿下攻略~恋の天下取り~』、『陛下と仮想恋愛中!』といった現代のヒロインがVRゲームで仮想現実の時代劇世界を体験する作品など、日本ではあまり見られないタイプの新鮮味のあるドラマも次々と生まれている。
このように、中国ドラマの作品ジャンルはますます広がる傾向にあり、今年は時代劇だけでなく現代劇も日本に紹介される本数が一気に増えた。
■ サスペンス&ミステリーなどクオリティの高いドラマも続々日本上陸!
現代劇で日本のファンにウケる鉄板ジャンルといえば、ラブコメやロマンス。特に、時代劇でも活躍するシン・ジャオリン&リャン・ジェイといった若手スターが主演する『運命100%の恋』といったラブコメドラマは安定の人気を誇る。
一方で、近年、中国で流行となっているのはサスペンス&ミステリー。高級タワーマンションで起こった事件の謎を解き明かす『摩天楼のモンタージュ~Horizon Tower~』や、有名推理小説家たちのベストセラーを映像化した『バッド・キッズ 隠秘之罪』、『ロング・ナイト 沈黙的真相』といった本格サスペンスドラマが、現地で異例のヒットを飛ばしたり、高い評価を受けたりしている。そして今、こうしたクオリティの高い中国ドラマが、日本に続々上陸しているのだ。
■ 巨額の製作費による映画並みの“大作”も登場!
では、なぜ中国ドラマのクオリティは上昇しているのだろうか? その大きな理由の一つにドラマにも映画と同様に多額の資金が投資されていることが挙げられる。つまり、中国ドラマは映画並みのスケールの作品を制作することが可能で、映画ではおなじみのアクション&アドベンチャーといった大作ジャンルのドラマも登場しているのだ。その最たる例がトレジャーハンターたちのお宝探しの冒険を描く『鬼吹灯(きすいとう)~魔宮に眠る神々の秘宝~』。
『鬼吹灯(きすいとう)~魔宮に眠る神々の秘宝~』DVD‐SET1 & レンタルDVD Vol.1~5 リリース中/DVD‐SET2 & レンタルDVD Vol.6~9 9月3日(金)リリース (C)Shenzhen Tencent Computer Systems Company Limited 発売・販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント
本作の1話あたりの製作費はなんと約1.9億!! “中国版『インディ・ジョーンズ』”と称されている通り、船に乗って黄河を渡り巨大魚と戦ったり、様々なトラップが待ち受ける洞窟を探検したりするのだが、暗闇に浮かび上がる遺跡の造形や小道具に至る細部まで、圧倒的なクオリティを誇っている。
これほど大規模な世界観を毎エピソード、ドラマで楽しめるのは、アジアドラマ全体の中でも珍しく、そのスケールはまさにハリウッド規模。中国ドラマファンならずとも一見の価値ありと言えるだろう。ぜひ“新しいジャンル”の中国ドラマを体験してみてほしい。
『鬼吹灯(きすいとう)~魔宮に眠る神々の秘宝~』DVDリリース中。