【本当に怖い】実在する心霊スポットが舞台の映画7選
●『JUKAI―樹海―』(2016)
映画『JUKAI―樹海―』(2016)より 写真提供:AFLO
心霊スポットに出かけた人が頻繁に体験する怪現象のひとつが「理由もなく迷う」こと。「磁石や電子機器が狂う」「一歩入ると出られない」と恐れられる青木ヶ原樹海は、日本屈指の有名心霊スポット。さすがに「磁場が狂う」のはデマだとしても、四方を森に囲まれた風景は方向感覚を危うくするのかも。
海外でも「スーサイド・フォレスト=自殺の森」の異名で恐れられる樹海。人知を超えたパワーを秘めた緑の迷宮を、死後の魂が迷う煉(れん)獄に見立てた作品も多い。テレビドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』のナタリー・ドーマーが主演、小澤征悦がハリウッドデビューを果たした本作も、気味悪い幽霊満載でスピリチュアル指数が高い。
日本で教師をしている双子の妹が失踪したと知ったアメリカ人女性が、手がかりを求めて樹海へ。現地を取材するオーストラリア人記者と日本人ガイドに同行した彼女は、次々と予期せぬ怪異に遭遇してしまう…。
●『メキシコ・オブ・デス』人形島(2014)
メキシコの呪われた島「人形島」(本物) (C)Zeta Image
心霊スポットにチョイ足しされる不可解なデコレーション。意味不明な落書き、アウトサイダーアート風の不気味な置き土産。一体、誰が、何のために? 深まる謎は「人コワ」系の恐怖も手繰り寄せる。
メキシコの首都から28キロほど離れた、アステカ文明の面影を残すソチミルコ地区に「人形島」と呼ばれる心霊名所がある。運河に浮かぶこの小島では無数の人形が木々にくくりつけられ、訪れる者に無言の眼差しを向けている。かつてこの島で暮らす男が、運河で溺れた少女を発見。取り憑かれたように人形供養を始めた。やがて少女と同じ場所で溺れ死んだという。
8人の新鋭監督が競作したメキシコ産ホラーオムニバス『メキシコ・オブ・デス』の一篇「人形」にこの呪われた島が登場。観光客を襲う巨漢食人鬼が血塗られた凶行を繰り広げる。監督は『ABC・オブ・デス』(2012)に参加したホルヘ・ミッチェル・グラウ。心霊スポットとグロ趣味の融合をモノクロ映像でとらえ、独特なセンスを見せる。