クランクイン!

  • クランクイン!ビデオ
  • クラインイン!コミック
  • クラインイン!トレンド

  • ウェブ全体を検索
  • このサイト内を検索

『M-1グランプリ』史上最低点から“怒られ枠”まで “どん底”から頂点つかんだ男たち

エンタメ

関連 :

とろサーモン

チュートリアル

サンドウィッチマン

マヂカルラブリー

ミルクボーイ

■「日本全国に面白くないやつとして認識された」チュートリアルが味わった挫折

 『M-1』優勝前にすでに関西ではブレイクを果たしていたチュートリアル(徳井義実・福田充徳)も、『M-1』では一度大きな挫折を経験している。芸歴3年目の若さで2001年、『M-1』第1回大会の決勝に駒を進めた2人だったが、ダウンタウン・松本人志から個人での史上最低得点となる「50点」を突きつけられてしまった。
 
 特に第1、2回の大会では50~60点台の「辛口採点」を連発していた松本だったが、“カリスマ”の下した審判は、まだ20代の若者たちにはあまりにも重かった。徳井はこのとき、「日本全国に面白くないやつとして認識された」「もうやめたほうがいいかもしれん」と思った、とのちに振り返っている。
  
 しかしその後、2005年大会で決勝の舞台に返り咲き“妄想漫才”でインパクトを残すと、翌年の2006年の決勝大会では、ファーストラウンドを1位通過、最終決戦で審査員7人全員の票を獲得する史上初の“完全優勝”を達成。第1回で彼らに最低点を付けた松本からは「ほぼ完璧かな、と思います」という絶賛を引き出している。

■ 11回目の挑戦でつかんだ初優勝 リアル“下町ロケット” とろサーモン

 若手時代に「スカシ漫才」で全国的な認知度を高めたとろサーモン(村田秀亮・久保田かずのぶ)も、『M-1』優勝までの道のりは長かった。「スカシ漫才」以外にもさまざまなスタイル、システムのネタで『M-1』に挑んでは、決勝の壁に跳ね返されること実に10回。決戦の舞台に上がれないまま積み重ねた“敗者復活戦10大会連続出場”は前人未到の記録だ。

 中でも、4年の中断期間を挟んで復活した初年度、2015年の敗者復活戦では、とろサーモンがトレンディエンジェルと決勝の残り1枠を争う展開に。このとき、すっかり中年になった2人が結果発表を待つ悲壮感に満ちた絵面は、千鳥・ノブが「もう下町ロケットじゃ」と、町工場が何度も失敗しながらロケット製造に挑戦する作品にたとえるほど。結局、2人の夢は打ち上がらず、敗者復活戦から勝ち上がったトレンディエンジェルが勢いそのままに優勝したことも、2人にとっては悔しすぎる結果に。

 しかしその2年後、初めてストレートで準決勝を勝ち上がり、念願の決勝の舞台に立ったとろサーモンは、最終決戦で和牛を4対3の大接戦の末に下して優勝。実に11回目の挑戦、結成15年目のラストイヤーの出来事だった。

 今年は決勝戦の常連コンビ4組のほか、5組が初進出。さらに敗者復活戦でもハライチ、見取り図、ニューヨーク、アルコ&ピースら実力者がひしめき合い、敗者復活枠からそのまま優勝する可能性も大いにある。誰がどんな『M-1』ドリームをつかみとるのか、見届けたい。(文:前田祐介)

 『M‐1グランプリ2021』決勝は、ABCテレビ・テレビ朝日系にて12月19日18時34分放送。

2ページ(全2ページ中)

関連記事

あわせて読みたい


最新ニュース

  • [ADVERTISEMENT]

    Hulu | Disney+ セットプラン
  • [ADVERTISEMENT]

トップへ戻る