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高橋一生、今夜スタート『インビジブル』“盟友”柴咲コウとだからできた“試み”

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ドラマ『インビジブル』より高橋一生演じる志村貴文
ドラマ『インビジブル』より高橋一生演じる志村貴文(C)TBS

 1月スタートのドラマ『恋せぬふたり』(NHK総合)では、他者に恋愛感情も性的感情も抱かない“アロマンティック・アセクシュアル”の登場人物を演じた高橋一生。彼が、次の主演作となる今日4月15日からスタートの金曜ドラマ『インビジブル』(TBS系/毎週金曜22時)で演じるのは、執念に近い正義感に突き動かされる異端の刑事だ。抜群の演技力と持ち前のストイックさで視聴者を虜(とりこ)にする高橋に、本作への思いを聞いた。

【写真】高橋一生が演じる“ギリギリ悪なんじゃないですか”という刑事・志村貴文

◆ 演じる“刑事・志村”は“ギリギリ悪なんじゃないですか”というキャラクター


(C)TBS
 このドラマで高橋が演じるのは、刑事の志村貴文。志村は事件解決のためならグレーな捜査もいとわない、動物的な本能で動く男で、捜査一課時代の強引な捜査が問題となり特命捜査対策班へ左遷されたという設定だ。そんな志村がさまざまな犯罪の裏側で暗躍してきた犯罪コーディネーターのキリコ(柴咲コウ)と出会い、2人はバディとして凶悪犯罪の捜査に乗り出すことになる。

 「犯罪コーディネーターというキャラクターは、もしかしたら真に迫っているのかなと思ったりするんです。表立っている人たちが世界というものを回しているように見えるけれど、実はそうではないんじゃないかという感覚が僕の中にもあるんです。だからこそ、キリコという人物やこのドラマの筋書きに、妙な生々しさをおぼえてしまう感覚はあります」。

 ときに“暴走”ともいえる行動にも出てしまう志村というキャラクター。高橋は「正義というものを執行する警察の人間なのに“それってギリギリ悪なんじゃないですか”という部分をはらんでしまっている人格」と分析する。

 動物的な本能で、ときに暴走しながらも事件を解決に導いていく志村。そんな主人公を演じる高橋は本能と理性、どちらで動くタイプなのだろうか。「台本を読むときは理性的だと思います。けれど、現場に入ると全部かなぐり捨てますね。でないと感覚的に動けなくなるんです。現場では俳優として本能的に動いているんだと思います」。

◆ 信頼する盟友・柴咲コウとの共演だからこそできる試み

 ドラマファンにとっては、2017年放送の大河ドラマ『おんな城主 直虎』での共演が印象的だった高橋と柴咲。今作では刑事と犯罪コーディネーターという役柄で対峙(たいじ)する。キリコを演じるために髪を金髪ショートに変えた柴咲と現場で顔を合わせた高橋は思わず「金髪だ…」と心の中でつぶやいたそうで「僕のイメージの中でコウさんは常に黒髪だったので、同じ顔をした違う方が来たんじゃないかと思いました」と明かす。

 しかし、いざ撮影が始まると違和感は一気に消し飛んだよう。「コウさんとだったら現場を作っていくのがとてもスムーズにいけるんじゃないかと感じていたので、何の不安感もなかったです。お芝居の部分に関しては、僕はもう全幅の信頼を置いているので、そこはもう“鬼に金棒だな”という感じでした」。

 高橋は、これまで何度も共演した柴咲について「目線の動き1つをとっても、間1つを取っても、その場に生きている人物として存在できる俳優」と絶賛。さらに「会話のキャッチボールのリズムが作りやすい。理解できない間が生まれることもないですし、そこがとっても心強い」と相性の良さを口にする。話を聞いていると、まさに“阿吽(あうん)の呼吸”と言いたくなるのだが…。「阿吽の呼吸なんでしょうか…。僕が阿吽の呼吸と言ったとして、もしコウさんがそうでもないとおっしゃったら結構ショックなので、今は言わないでおきます」と高橋は笑う。

 信頼する盟友との現場だからこそできることもある。「台本が目指している方向性には従いながら、より明確な見え方をさせるためにどうすれば良いのかを、コウさんと一緒に考えながら、監督やプロデューサーに提案させていただいてます。実際自分たちの腑(ふ)に落ちる形でドラマを作っているので、面白くなっている手応えがありますね」。

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◆ 肉体改造を経てハードなアクションにも挑戦

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