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『マイファミリー』飯田P、最終話は「真犯人が誰かをひっくるめて家族に立ち返っていく」

ドラマ

ドラマ『マイファミリー』最終話より
ドラマ『マイファミリー』最終話より(C)TBS

 二宮和也主演で、誘拐事件に巻き込まれた人々の人間模様を描いたドラマ『マイファミリー』(TBS系/毎週日曜21時)が12日、いよいよ最終回を迎える。ネットを中心に犯人考察が盛り上がり、先週放送された第9話は世帯視聴率:14.2%、個人視聴率:8.4%と番組最高を記録、ツイッターの世界トレンドランキング1位も獲得するなど、注目を集める本作。飯田和孝プロデューサーに、最終回の見どころや現場で感じた二宮をはじめとした役者陣のすごさを聞いた。

【写真】『マイファミリー』最終話 ついに連続誘拐事件が完結 犯人は誰なのか?

◆加熱する犯人考察も現場のモチベーションに

 本作は『グランメゾン東京』(2019年)、『TOKYO MER~走る緊急救命室~』(2021年)などを手掛けた脚本家・黒岩勉のオリジナル作品。第9話では、誘拐事件解決に執念を燃やす刑事の葛城(玉木宏)が、事件のカギを握るタブレットの存在に気付くも、ラストではタブレットを手にした温人(二宮)の妻・未知留(多部未華子)が誘拐された。最終回では、犯人は温人に逃走中の東堂(濱田岳)と未知留の交換を要求。温人は犯人を暴いてほしいと葛城に頼み、自身は未知留を救うため、三輪(賀来賢人)とともに東堂への連絡を試みるが…。

 回を重ねるごとにネットを中心に犯人考察が過熱していったが、飯田Pは「犯人考察が何通りもあって。目にした時に『なるほどなー』と思ったり、『この人が疑われてます』と言ってくるスタッフもいましたね。僕がうれしかったことは、視聴者の方が細かいところまでちゃんと興味を持って見てくださっているということを、スタッフがすごく感じられたこと。キャストの皆さんもそうで、現場のモチベーションに繋がっていたのは、すごくありがたいです」と視聴者の反響に感謝。

 先週の放送後は「終わってほしくない」という声も多く見受けられたが、「それだけ観てくださる人がいて、キャラクターたちを好きになってくださったということの表れだと思うので、番組を作る立場として、素直にうれしいです。たぶんスタッフ・キャストみんな同じ意見だと思いますし、そういった方々の思いにちゃんと応えられるようにしっかりと最終回を締めくくらないといけないと思っています」と感慨深い様子で語る。

◆二宮×多部×賀来×濱田の密なコミュニケーションに感謝

 今作には、二宮、多部、賀来、濱田、玉木をはじめ、飯田Pが「若手の中でも超一流の方たちが集まったと思います」と明かす豪華なキャスト陣が集結。飯田Pはキャスト同士の化学反応を日々感じていたそうで、「現場で皆さんがされていた議論は、いかに自分がどう見せるかという議論ではないんです。この作品、このシーンで何を表現したいのかという演出の意図をしっかりと受け取り、そのための演技を練られていて。特に二宮さん、多部さん、賀来さん、濱田さんは一緒にいる時間が長かったこともありそうでしたね。4人は大学時代からの親友という設定なので、合間に関係ない話をしている時間も4人の空気感を親友であるということに立ち返らせる。おそらくすべての時間は、演技に関係がある雑談の時間なんだろうなと思いながら見ていました。演技に関しても、『俺がここでこういくと、どうやって受ける?』という話を頻繁にされていて。俳優さん同士でそういう話をしているのは、僕はこれまでの現場であまり記憶がなかったので、印象的でした」と告白する。

 中でも4人の印象的だったシーンを聞くと、8話での東堂が自ら誘拐を犯したことを語るシーンをあげ、「4人の空気感の作り方がすごくて。温人らは、子どもが誘拐されている大親友が実は自分の子どもを誘拐していたという、おそらく世の中の誰もが体験したことのない状況で、怒りがある一方、同情とは言えないものの複雑な心境だと思います。でも、それが見ていて違和感なく、しっくりきた。そういう空間にもっていった彼らは本当にすごいなと思いました」と理由を明かす。

 また、彼らが作り出す現場の雰囲気にも助けられたそうで、「作品的にトーンの重いシーンの方が多く、そういうシーンを撮っていると、すごく暗い気持ちになってくるものですが、そうならない撮影の空気感があって。それは二宮さんをはじめ皆さんのすごく密にコミュニケーションをとりながらシーンを作っていく現場の居方に助けられた部分がすごく大きいです。(撮影で)大変だったことが印象に残ってないぐらいです」とキャスト陣に感謝。

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◆逆算の方程式と建築的なスタンスで築き上げられた二宮和也の演技

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