レギュラー17本で超多忙、かまいたちの原動力「もっともっと稼ぎたい」
――劇中では、人生に“迷子中”である健の姿が描かれます。思い切り走り続けている最中のお2人ですが、コンビとして「このときは迷っていた、ピンチだった」と思い出される時期はありますか?
山内:迷っていたというわけではないですが、怠け中だった時期はめちゃくちゃありますね。
濱家:2人とも“鬼サボり”なので。「面倒臭いことをやりたくない」と思うタイプなんです。
――今こんなにお忙しくしているのに! それはいつ頃のことですか。
山内:2010年から2015年くらいまでは、賞レースでも準決勝までは行けるけれど、決勝には行けないという時期があって。
濱家:「現状に満足はしていない」と言いつつも、どこかで「まあ、これでええか」と思ってしまっていた。それが賞レースでも2回戦とかで落ちるようになってしまい「これはヤバいぞ!」と思ってから、「本気でやろう」と尻に火がついたんです。
山内:ヤバい、このままでは後輩や同期にナメられると思いましたね。「これはなんとか結果を出さないといけない」と本気になりました。
■ 目標はレギュラー番組20本! 歩みを止めさせてくれない千鳥や華大ら“先輩”の存在
――先ほど100億円というお話がありましたが、今お2人で叶えてみたい夢はありますか?
山内:レギュラー番組、20本です。一度20本に手が届いたらもう減っていってもいいので、一度そこにタッチしてみたいですね。あとは緩やかにレギュラーが減っていって、CMだけやっていくのが理想です。
濱家:いやいや、CMだけやってるタレントなんておらんねん(笑)。確かにレギュラー20本やってる人って周りでも聞いたことがないので、その域に届いてみたいとは思います。もし21本目をやりそうになったら、そのときは首根っこをつかんででも止めてください(笑)。
――お2人にとって刺激をくれるような存在はいらっしゃいますでしょうか。
濱家:同期や後輩に「負けたくない」という気持ちはありますが、何より大きいのは先輩たちの存在です。先日、番組で一緒に出させてもらう機会の多い千鳥さんや博多華丸・大吉さんに「働きすぎや。もうちょっと休みや」「レギュラー17本なんておかしいよ」と言われて。「僕らは(17本になって)まだ1年目なので、まだ行けます。皆さん、何本やってるんですか?」って聞くと、千鳥さんだって15本やっているんです。僕らに「休もう」と言いながら、皆さんやってますやんと(笑)。先輩たちもやっているんだから、僕らはまだまだだなと思います。
山内:皆さん、タフですよ。誰かが止まるまで、誰も止まらない状況じゃないですか(笑)?
濱家:1回みんなで手をつないで「せーの!」で止まった方がいいと思うんです。でも「せーの!」と言ってみたとしても、みんな同じタイミングで一歩目を踏み出すと思います(笑)。きっと止まる人っていない。夢まであとどれくらいなのかと考えてみると、レギュラー番組20本に関しては、何かがうまく噛(か)み合えば行けそうやなあという感じはあります。100億円の夢に関しては、話にならないです。先すぎて、今100億円が真後ろにいる状態です(笑)。
山内:今の状態では話にならないですね。もっとCMをやらないと。まだまだ走り続けます!
(取材・文:成田おり枝 写真:高野広美)
映画『TANG タング』は、8月11日より全国公開。