純烈、現4人体制ラスト映画も卒業ムードなし「普通にパート2として観てほしい」
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――『純烈ジャー』と言えば、曲も見どころですよね。
後上:前作に引き続き、今作もいろんな歌が劇中に流れてきます。純烈のオリジナルの新曲もありますし、前川清さんとか、先輩たちの名曲もたくさん出てくるじゃないですか。この映画のために作られたわけではないはずなのに、こうした世界観にミックスしつつ、特別な光を放つのは、改めてすごいなと思いました。
小田井:1作目はキャラクターやバックボーンなどを説明しつつ、話を進めないといけなかったんですが、今回は基本的な設定の説明は要らないので、ストーリーに全部注ぎ込める良さがありましたね。前回は小林幸子さん演じる敵と戦う肉弾戦がありましたが、今回はロボ戦も追加されていて。スーパー戦隊では、やっぱりロボ戦は大きな魅力ですし前回に登場しなかった新たな武器も追加されているので、よりスーパー戦隊らしくなっているのではないかと思います。
それと、今回はなんといっても、八代亜紀さんが出演されて、デコトラを生で見ることができて、興奮しましたよね。撮影の時もまじまじと説明聞きながら見ましたけど、リアルのものだから。子どもの頃にはああいうデコトラが普通に走っていたのをたくさん見ていましたが、当時がよみがえる、昭和のそのまんまの雰囲気のデコトラやったんですよ。そこにすごく萌えてしまいました(笑)。正直、今回は純烈王より、僕の中では、デコトラの方が上を行っているんです。
酒井一圭
――この作品に込めた思いと、残りの4人の活動期間でファンの皆さんに見せたいもの、伝えたいものを教えてください。
酒井:僕は4人の最後の作品が、この映画で良かったなと思っているんですよ。前回から引き続きのチームだったので、スタッフの皆さんもノリノリで、キャストも女神のみんなが集まって「久しぶり」とか言い合って。みんな仲が良くて、本当にこの現場が好きなんだなと感じる瞬間もたくさんありましたし、チームワークの良さが作品に出ていると思います。まずは劇場で、配信で、DVDで、何度も純烈を楽しんでいただきたいですね。
後上:純烈がこの4人になってからも一定の時間を過ごしてきましたが、映画の中では、歯を食いしばって戦っていたり、いつもと同じく馬鹿なこと言っていたり、落ち込んだり、4人で過ごしてきた時間と同様に、いろいろな感情の色味が出せている気がします。撮影した段階では小田井さんの卒業は分かっていなかったわけですが、映画の中で見せる4人の時間と、リアルにここから小田井さんの卒業に向けてのカウントダウンに入っていく純烈の素顔と、その二つを見比べ、重ね合わせつつ、応援していただけたらうれしいです。
小田井:映画の「1」は、日本全国がコロナ禍で大変なときに、コンサートが延期や中止になり、活動が自粛されていく中で、ぽっかりスケジュールが空いたことで、できた作品でした。逆に、コロナ禍じゃなかったら、構想はあったとしても、まだ映画を撮ることはできていなかったかもしれない。それに、コロナ禍じゃなかったら、僕はもう1、2年早く純烈を卒業していたと思うので、こういうご時世になったから、この作品があり、僕もこの作品に参加できたのかなと思います。ヒーローモノの映画をやりたいというのは、リーダーが昔から言っていたグループ全体の夢の一つだったので、純烈としても、僕自身のアルバムの1ページとしても、すごく大切な写真を映画によって2枚追加できてよかったなと思っています。
白川:純烈としての小田井さんは今年いっぱいで卒業ですが、事務所は変わらないので、ちょっと気が早いですけど、次の『純烈ジャー』には小田井さんに悪の幹部役などでまたカムバックしていただけたらと。そしたら、ニュースにもなりますし、ファンの皆さんも盛り上がると思いますし。もちろんちゃんとオーディションしていただいて。
小田井:やっぱりそこ、あるんだ(笑)。
(取材・文:田幸和歌子 写真:高野広美)
映画『スーパー戦闘 純烈ジャー 追い焚き☆御免』本ビジュアル (C)2022東映ビデオ
映画『スーパー戦闘 純烈ジャー 追い焚き☆御免』は、9月1日公開。