山下智久＆新木優子、“上司と部下から恋人へ” 「とにかく優しい」「努力家」 5年ぶり共演の印象明かす
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俳優の山下智久と新木優子が共演する映画『SEE HEAR LOVE 見えなくても聞こえなくても愛してる』（Prime Videoにて独占配信中＆ディレクターズカット版が7月7日より劇場公開）。2018年に公開された映画『劇場版コード・ブルー －ドクターヘリ緊急救命－』以来、5年ぶりの共演となる2人が、目の見えなくなった漫画家の真治と、生まれつき耳が聞こえない響が紡ぐ恋愛模様を繊細に演じている。それぞれがチャレンジだったという役作りへのこだわりや、久々の共演で抱いた印象などについて話を聞いた。
【写真】“上司と部下から恋人へ” 山下智久×新木優子、撮り下ろしフォト（12枚）
■6年ぶりのラブストーリー「今の自分だからこそ表現できるものをしっかり出したい」（山下）
――不朽の名作『私の頭の中の消しゴム』を手掛けた恋愛映画の名手イ・ジェハン監督がメガホンを取った本作。出演が決まったときの気持ちを教えてください。
山下：イ・ジェハン監督の作品を初めて見てからずっとファンだったので、期待感も緊張感もありました。今回この作品に参加するにあたって、久しぶりに『私の頭の中の消しゴム』を見直したんです。すると、あの当時は気付かなかった細かい表現やニュアンスに気付かされて、また泣いてしまったんです。その時に、いつまでも色褪せない作品を撮られる方なんだなと、監督の魅力を再確認できたので、作品に参加できることがとても楽しみになりました。王道なラブストーリーに参加させてもらうのも6年ぶりだったので、今の自分の年齢だからこそ表現できるものをしっかり出したいなと思いました。
新木：私はすごくうれしかった反面、緊張と不安も一気に押し寄せてきました。海外の監督とご一緒させていただくのが初めてだったので、上手くコミュニケーションを取れるのか、自分の考え方を受け入れてもらえるのかと心配していました。加えて、耳が聞こえない役ということもあり、個人的にもチャレンジングなことがたくさん詰まっていました。なので上手くできるかどうか不安だったんですが、監督と初めてお会いしたときに、監督の人柄や作品に対する情熱を感じることができたので、一気に安心感が生まれました。
■手話の感情表現にこだわり（新木）／衣装合わせに助けられた（山下）
――山下さんは視覚障害が進んでしまう役、新木さんは生まれつき耳が聞こえない役という難しい役どころでした。役作りを行なう際、気をつけたことやこだわったことはありますか？
山下：僕は視覚障害のある方と実際にお会いできる機会を設けていただいて、インタビューさせていただいたんです。それをもとにアクティングコーチの方と相談しながら、感覚的なことや物理的な部分を練習してから現場に入りました。
新木：私はお風呂に入った時に、耳が聞こえない状態とはどういうことなのかを、お湯に潜って何度か試してみました。聴覚障害のある方と手話の練習をしているときにも、例えば誰かが部屋に入って来たときにどういう感覚になるのか、そんなことを聞かせていただいて、細かいところまで身に染み込ませていきました。一つ一つ向き合っていくのは大変でもあったのですが、ポジティブな性格の響という役に助けてもらいながら、頑張ることができたんじゃないかなと思います。
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山下：手話って表現がたくさんあるんだなと今回初めて知りました。例えば「ありがとう」という動きにしても、ゆっくりやるか、早くやるかで伝え方が変わるんですよね。新木さんはそういうところまでかなり細かくこだわられていたな、と見ていて思いましたね。
新木：ありがとうございます。手話の感情表現については、アクティングコーチの方や手話監修の先生と話しながら、一つ一つ進めていったんです。そうおっしゃっていただけてうれしいです。
山下：もう1つ印象的だったことがあって。今まで僕が携わってきた作品の中でも、ここまで衣装合わせに時間をかけた作品はないんじゃないかなと。2、3日かけて美術や小物、シャツの質感とか、細かい部分までこだわりを持って選んでいただいたんです。でもそれが真治という役を作る上でかなり助けになってくれたなと感じました。改めて衣装合わせの重要性に気付かされました。
