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竹中直人、老いることもポジティブに 「ロマンチックだと思い込んで生きていこうと」

海外ドラマ

■ハリソン・フォードは「本当にすごい」

竹中:切ないですよね。「老けたなぁ…」って言われたら深く傷つきますもん(笑)。「若さ」って言うと明るいけれど、「老化」って言うと沈みますよね。誰もがみんな老いていくのは当たり前。いつかはみんな体に無理が利かないじいさん、ばあさんになっていくんです。そう考えるとある意味楽しいですね(笑)

ハリソン・フォードは本当にすごいですよね。80歳を超えてもインディ・ジョーンズをやってるんですから!彼を見ると、老いるっていうことはある意味「セクシーだ」って思います。しかしそれはハリソン・フォードだからですね(笑)。ニックも『シークレット・インベージョン』で、「あなたはもう動けない」なんて言われちゃったりしますが、それも考え方によってはロマンチックです。枯れてゆく色気とでも言うのかな…。僕はこれから、老いること、それはとてもロマンチックなことなんだって思い込んで生きていこうと思います!思い込みの美学です。

ニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン) 『シークレット・インベージョン』場面写真 (C)2023 Marvel
ーーロマンチック…すてきな響きですね。

竹中:MCUの世界は、「ヒーローはヒーローでありながらも弱く、はかない人間なんだ」ということも表現していると思います。今回のニックも今までのコスチュームとは異なり、毛糸の帽子をかぶって、眼帯もつけず、服装も普通で、あまりに日常的です。なんだか生々しくさえあります。ため息までついたりしちゃいます。そんなニックが逆に僕にとっては切なくて、吹き替えの作業も楽しく進めることができました。


ーー竹中さんは今年で芸能生活40周年です。ここまで生き抜いてこられた秘けつはありますか?

竹中:たまたま生き残れただけですが、心許せる友だちに「もうダメだ…」って弱音を吐いてきたことかもしれないですね。ずっと人に支えられて生きてきました。だから大きなピンチからも逃れ、ふと気付いたらもう40年(?)です。数字にとらわれず、いろんなことを諦めて生きていくことが1番なんじゃないかな。諦めることで見えてくるものもたくさんありますからね!

(取材・文:阿部桜子 写真:高野広美)

 ドラマシリーズ『シークレット・インベージョン』はディズニープラスにて独占配信中。

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