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『アリスとテレスのまぼろし工場』上田麗奈、“逆が多い”ヒロイン・睦実の複雑な感情は「絵と一緒に作っていく」

アニメ

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上田麗奈

岡田麿里

■声と絵が一緒になってひとつのお芝居が生まれる

――「逆」が多すぎるキャラクターということですが、それを声で表現するのは難しかったのでは?

上田:難しかったですが、声だけで何とかしなきゃという気持ちではあまり臨んでいませんでした。というのも、アニメーションって、声と絵が一緒になってひとつのお芝居が生まれるジャンルだと思うんです。あるシーンでは声が9割だけれど、別のシーンでは絵が9割のお芝居をしていることだってあるんじゃないかな。特にこの作品は、事前に「声を受けてから絵の表情を変える」と伺っていたので、いつも以上に「一緒に作っていく」という感覚がありました。ですから、スタッフさんを信頼してあまり難しく考えることもなかったんです。

――今のお話しは、アニメーションならではの魅力や面白さかもしれません。

上田:そうですね。テスト収録から何回も同じシーンを演じる機会があったのですが、演じる度にちょっとずつ絵も進化していったんです。制作スタッフのみなさんが、とても柔軟に対応してくださったんじゃないかと。

――収録は主人公・菊入正宗役の榎木淳弥さんや野性の狼のような謎の少女・五実役の久野美咲さんと一緒にされたとお聞きしました。おふたりとの掛け合いはいかがでしたか?

上田:正宗はすごい熱量を持って心を動かしながら言葉をかけてくるんですけれど、睦実はある理由からほだされる訳にはいかず、冷たく返すんです。ただ、榎木さんのパワーがすさまじくて、同じ熱量で返してしまいそうになってしまいました。でも、睦実はそうじゃないから熱を発しちゃいけない。その気持ちの反動が大きすぎて結果、アンニュイなアウトプットになったんです。テスト収録のときはもうちょっと男の子っぽいニュアンスが乗っていたセリフも、榎木さんが演じる正宗と出会ったことによって、女の子になっちゃいました(笑)。それが悔しくもあり、面白くもあり、という収録だったと感じています。

映画『アリスとテレスのまぼろし工場』菊入正宗(CV:榎木淳弥)の場面写真 (C)新見伏製鐵保存会
――それほどのパワーがあったんですね。久野さんとはいかがでしたか?

上田:美咲ちゃんからもとてつもないパワーを感じました。美咲ちゃんとはテスト収録のときから一緒だったのですが、収録の度にセリフのニュアンスが変わるんですよね。どんどんブラッシュアップされた五実になっていきました。その度に新鮮な会話ができたので、とても楽しかったです。

映画『アリスとテレスのまぼろし工場』五実(CV:久野美咲)の場面写真 (C)新見伏製鐵保存会

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■何かに生まれ変わるというよりも、見方が増えていくという変化

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上田麗奈、絵とともに作りあげた『アリスとテレスのまぼろし工場』の魅力を語る

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