NEWS・増田貴久、ミュージカル稽古場でも愛されキャラ 座長としての“こだわり”明かす
関連 :
ミュージカル『20世紀号に乗って』メインビジュアル
共演には珠城りょう、小野田龍之介、上川一哉、渡辺大輔、戸田恵子と、キャリア豊富な実力派が顔をそろえる。「龍ちゃん(小野田)は、初めて会った日に、稽古場でいろんな話をしている中で、『じゃ、今日呑みに行きます?』みたいに誘ってくれたり。(珠城)りょうちゃんと龍ちゃんと僕の3人で話している時も、龍ちゃんが一番大人の意見なんですけど、あとで年の話になったらめちゃくちゃ若くてびっくりしました」と語るなど、和気あいあいとした稽古場の雰囲気がうかがえる。「稽古場の龍ちゃんの席は、すごく整理整頓されていて。必要なものがすべて箱の中にきれいに置いてあるんですが、足元に(服についたホコリやゴミなどを取る)コロコロが置いてあったんです。それを見たみんなが、「…そういうタイプ?」「ちょっと気難しそう…」みたいなことを言ってた時に、僕もバッグの中にコロコロが入っていて(笑)。稽古場にコロコロを持ってきているキャストが2人いるのはヤバい現場かもしれないと、周りからちょっと引かれました。しかも2人ともキレイ好きというわけじゃないんです」と楽しそう。
座長としての意気込みを尋ねると、「僕は、“まずは胃袋から”じゃないですけど、いつも現場にお菓子や飲み物、軽食だったりが山盛りあるといいなと思っているタイプなんです」と明かし、「でも、今回の稽古場は毎日のように『戸田さんからパンをいただきました』『戸田さんから〇〇をいただきました』と、戸田さんからの差し入れが毎日のようにあるんです。パンも、美味しいパンばかりで、しかも日持ちのするものだったり、いろいろな種類を差し入れしてくださって…パンパンマンです」と感謝(?)。増田のユーモアは、クリス相手にも炸裂しているようで、「僕は果敢にボケに行ってるんですけど、通訳さんだけ笑ってて、クリスは『あぁぁ』って時差でスベるっていうのを何度も経験しています。グローバルにスベってますね」。
『Only You ~ぼくらのROMEO&JULIET』(2018年)、『ハウ・トゥ・サクシード』と抜群の歌唱力と表情豊かなダンスで、ミュージカルでも確かな評価を集める増田。さまざまなジャンルでその才能を開花させているが、舞台・ミュージカルの魅力はどんなところに感じているのだろう?「お客様が生でその瞬間、僕らが息を吸う間みたいなものまでも感じることができて、皆さんを同じ時間に違う世界に連れていくことができる。生でその場で行われているっていうのはすごくワクワクする」と打ち明ける。「僕も音のパワーや音楽の力みたいなものをすごく感じるし、『20世紀号に乗って』のナンバーはすごく素晴らしい楽曲なので、そこに色がバーッとついたものをステージから表現できるというのはすごい時間だなと思います。僕はミュージカルの経験は浅いですが、すごく楽しい時間なんです」。
周囲を明るく照らし、観る者の心を温かく楽しく躍らせる歌声、ダンス、芝居という増田の魅力がたっぷり詰まった本作も、また話題を集めることは間違いなさそうだ。(取材・文:編集部 写真:上野留加)
ミュージカル『20世紀号に乗って』は、東京・東急シアターオーブにて3月12日~31日、大阪・オリックス劇場にて4月5日~10日上演。