NEWS・増田貴久、ミュージカル稽古場でも愛されキャラ 座長としての“こだわり”明かす
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今回演じるオスカー・ジャフィは、派手好きで野心家、独占欲と嫉妬も強いというなかなかクセのあるキャラクターだ。「役作りのために、元となる映画を観たのですが、オスカー役を結構大人のダンディな俳優さんがやられていて。『え? この役なの? 俺で大丈夫ですか?』と思って、スタッフさんに『髪の毛、白と黒とかに染めて、髭とかを生やしますか?』と聞いたりもした」そう。「稽古の最初の頃は映画のオスカーに引っ張られる部分もあり、僕が演じるオスカーはどうしたらいいんだろうと悩んだこともありましたが、クリスともいろいろ話し、コメディでミュージカルだし、もっと若く、もっとポップでチャーミングな部分があったりするキャラクターにしようということになりました」と語る。
オスカー役に向き合う段階では、「乱暴な言葉やひどいことも言ったりするんですけど、どこまで本心で言ってるのか、怒ってるから出ちゃっただけの言葉なのか…。独占欲も強くて自信があって、横柄な感じではあるんですけど、素晴らしい作品を作ってきたり、何度も失敗してきたけど仲間がずっとついてきてくれていたりするので、嫌われているわけではない。本当に変な人ってだけじゃないというか…。オスカーはこんな人だけど、嫌われていないっていうのはなんでなんだろうとゆっくり考えた」という。「自分に自信があって、何度失敗しても立ち上がってきたみたいなところは自分と一緒かもしれないですね。オスカーのトゲがあるような言葉で言うようなセリフも、共感できないなとは思わないですし。自分だったらどんな言葉になるだろう?と自分を重ねながら役作りに努めました」。
オスカーは舞台演出家兼プロデューサーという役どころ。増田の周囲には参考になりそうな存在は多そうだ。「周りにいるプロデューサーさんの“プロデューサーとしてのお仕事”って詳しくはわからないですけど、身近にたくさんいらっしゃいますしお話する機会も多いので、“プロデューサーさん像”というのが僕の中にすでにあるのはよかったなと思います」と語る。「でも、この『20世紀号に乗って』のプロデューサーさんは、たぶん参考になるタイプの人じゃないんです。優しくて穏やかな、ダンディな大人の方なので、オスカーとは全然違うんですよ」とニヤリ。「ご本人は、僕の役作りのために、稽古場での挨拶とかで、いろいろ作品にかぶせてお話してくれるんですけど、1ミリも参考にしないかなと思ってます(笑)」。