劇場版『ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』藤本侑里×上坂すみれ×小倉唯×福嶋晴菜「それぞれのウマ娘が切り開いた“新たな可能性”」
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大ヒット公開中の映画、劇場版『ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』。初の劇場版となる今作では、藤本侑里演じるジャングルポケットを主人公に、同世代のライバルたちと切磋琢磨する新たな物語が展開される。クランクイン!では、メインキャストである藤本侑里(ジャングルポケット役)、上坂すみれ(アグネスタキオン役)、小倉唯(マンハッタンカフェ役)、福嶋晴菜(ダンツフレーム役)による座談会を実施。公開後だから語ることのできるキャラクターへの熱い愛情を存分に語ってもらった。
※映画の内容に関するネタバレを多く含みます。読み進める際にはご注意ください。
【写真】藤本侑里、上坂すみれ、小倉唯、福嶋晴菜のインタビュー撮り下ろしが満載!
■劇場版で描かれるゲームとは違った一面
――それぞれが演じるジャングルポケット、アグネスタキオン、マンハッタンカフェ、ダンツフレームの魅力に感じる部分、演じる際に意識していることは?
藤本:私がとくに好きなのは、ポッケ(ジャングルポケット)の仲間思いなところですね。劇場版でもタキオン(アグネスタキオン)たち同世代との絆を大切にしていたり、フリースタイル・レース時代から一緒につるんでいたルー、シマ、メイも、いつも彼女のことを慕っていたりと、自然と周りに人が集まるような魅力を持っている子なんです。
今作でそんな彼女を演じるにあたり、音響監督さんからは「すぐそこにいるような、劇場版ならではの“実在感”を出してほしい」というディレクションをいただいたので、私自身ではなく、完全にポッケ自身としてマイク前に立つことを意識してアフレコに臨みました。
藤本侑里(ジャングルポケット役)
上坂:タキオンは、ゲーム内では研究熱心で知的好奇心の塊みたいな子で、生活面のことは全部トレーナーに任せているというクレイジーさと可愛らしさが魅力的なキャラクターなのですが、劇場版ではトレーナーの存在が描かれていないこともあり、“孤高のマッドサイエンティスト”のような一面が際立っていて。
そのため、ゲームでのタキオンとは別軸として考え、ポッケが食らいつきたくなるような強者感や、手を伸ばしてもスッと避けられてしまうような得体の知れなさを前面に出しています。一方で、旧理科準備室をシェアしているカフェ(マンハッタンカフェ)にはちょっと甘えるような一面もあったりするので、そんな彼女の内面がはっきりと伝わるように意識して演じました。
上坂すみれ(アグネスタキオン役)
小倉:カフェは、ほかの明るくてカラフルなイメージのウマ娘たちと比べると、独特のミステリアスなオーラが際立っていて、我が道を行くオリジナリティーのあるキャラクター性が魅力です。一見不思議な子に見えるんですけど、内面はとてもしっかりしていて、根気強く、ゲームではトレーナーに対する執着心も強い、とてもまっすぐな子なんです。演じるときもそんな彼女ならではの空気感や世界観が漂うように意識しています。
とくに今回の劇場版では、周りには見えない「“お友だち”に追いつきたい」という目標に向かって内面をメラメラと燃やすようなシーンや、心を許しているタキオンにあえてちょっと冷たく接してみたりするシーンなど、彼女のさまざまな一面が垣間見えて嬉しかったです。
小倉唯(マンハッタンカフェ役)
福嶋:ダンツ(ダンツフレーム)は、普段は温厚で、1歩後ろからみんなのことを見守っていて、誰かから頼られるとついつい引き受けてしまうような心優しい性格なのですが、レースで見せる「わたしが勝って真ん中に立つんだ」という熱い闘争心も併せ持つ、そんなギャップが魅力的なウマ娘なんです。
演じるのは今作がほぼ初めてだったこともあり、アフレコの中で作り上げていった部分が大きかったのですが、ポッケたち同世代3人の輝きを目の当たりにしても、それをネガティブに捉えるのではなく、「わたしも頑張るんだ!」と前向きに考えられる子なので、その彼女のひたむきさがより引き立つよう心がけて演じました。
福嶋晴菜(ダンツフレーム役)