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中盤まで世界観ふせた『全領域異常解決室』、異例構成に悩むP 脚本家・黒岩勉は「焦るな」

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■第1話撮影時点では、7話のエピソードゼロの脚本はキャストにわたっていなかった

――黒岩さんが「この物語は7話から始まります」とコメントされた7話でのエピソードゼロ展開も大きな反響がありました。私も1話を見直しました。

黒岩:キャストのみなさんたちすごいですよね。視聴者は7話の放送あとに1話を見直して、そう感じただろうけれど、僕は最初に1話を見たときから「すごい」と思ってました。しかも1話の撮影時は、口頭でキャストのみなさんに展開を説明していただいていたものの、7話の脚本自体はまだできていない状態だったわけです。それがみなさんの演技が本当に深くて。猿田毘古神(迫田孝也)が小夢を迎えに行ったときも「何千年も見守ってきた夫です」みたいな感じにちゃんとなってたから、僕はひとり泣きそうになってました。みなさん、本当に理解度が高い。

『全領域異常解決室』第1話より (C)フジテレビ
――視聴者の反応はどうお感じに。

黒岩:僕は普通にSNSもチェックします。やっぱり視聴者さんに見てもらうために作っているので。ホッとしました。7話に関してはテクニカルな部分が大きくて、回想どころかほぼ全編が昔の話になる。分かってもらえるかなと不安もありましたが、「ここが1話に繋がるのか」と視聴者はちゃんと分かってくれていて、自分のなかで消化してくれた。「伝わった」と感じてすごく嬉しかったです。

――7話まで見てからの、1話冒頭の興玉と小夢の“実は再会”のシーンはエモさMAXでした。

黒岩:興玉が1話で久々に迎えたときの感じはすごかったですね。そして、7話で小夢が全部を噛みしめたあとに、室長代理の興玉を見る。

――1話での興玉登場シーンの妙な間は、そのときは単純に変わったキャラクターなのかと思ってました。

黒岩:改めて不親切なドラマですね(笑)。だから5話まで見続けていただいたみなさんには本当に感謝です。

『全領域異常解決室』第9話より (C)フジテレビ
大野P:9話、10話は、今までの驚きをさらに凌駕するような展開になっています。ここまで見てきた方はもちろん、今からでも、ぜひ見ていただきたい作品です。日本の神々についてのお話を連ドラでやる、過去に例をみない作品だと思っています。

(取材・文:望月ふみ)

 ドラマ『全領域異常解決室』は、フジテレビ系にて毎週水曜22時放送。

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