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木戸大聖、28歳で掴んだブレイク 困難を乗り越えた20代→挑戦を続ける30代へ

映画

■広瀬すず&岡田将生に「120%の力でぶつかった」

 撮影は、ほぼ物語の順番通りに撮影される“順撮り”で行われたという本作。中也について調べ、独特の語り口やローラースケートなどあらゆる特訓を経て臨んだ撮影では、三角関係を表現する共演者の広瀬と岡田に「とにかく、ぶつかっていった」と笑顔を見せる。

木戸大聖
 木戸は「3人を中心に描かれる映画。大きな三角形の軸として自分がもしブレてしまったとしたら、三角が三角にならなくなってしまう。それはこの映画をダメにしてしまうことになります。この作品では細かい小細工をしたらすぐにバレてしまうし、通らないだろうとも思った」と切り出し、「広瀬さん、岡田さんのお芝居はこれまでもたくさん見させていただいていました。その中で、経験値の少ない僕を中也役に抜てきしていただけた。お2人が100%の力で来るならば、こちらは120%で返して、それでも足りるかな?というくらい。毎シーン全てを出し切って、ぶつかっていくという意気込みで撮影に臨みました」と本作におけるモットーは、“体当たり”だったとのこと。

 「広瀬さん、岡田さん、お2人とも撮影の合間はとてもフラットでいてくださって、ものすごく話しやすい方なんです。それでいて本番に入った途端に目の色が変わって、その役が憑依していくようでした。そういった切り替えの速さや瞬発力は怖いほどでもあり、圧倒されましたが、そこで『負けちゃいけない』と思う自分もいました」と彼らの役者力をビシビシと浴びた様子だ。

『ゆきてかへらぬ』場面写真 (C)2025「ゆきてかへらぬ」製作委員会
 中也は、衝動や熱情など、激しい感情をあふれさせる場面もある。インタビューで対峙していても穏やかな人柄を感じさせる木戸にとって、新たな表情をたくさん見せる役となった。「これまで演じてきた役は、どこか普段の自分のイメージと近い役をやらせていただくことが多かったように思います。本作では、ここまで感情を外に出すのかと思うような場面もあり、それはやはり大正時代の人ならではのことかもしれません。中也、泰子、小林はぶつかり合うようにして、思っているものを全て外に吐き出していく。僕自身、今まで以上に激しい感情を出した作品になったと思いますし、相当体力も使いました」と新境地に充実感もたっぷり。「1シーン、1シーンに全力で向き合う日々でした」と晴れやかな表情を浮かべる。

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■困難な道のりを乗り越えた今後の目標は?

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