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研ナオコ、「中途半端にやるのだったら、やらない方がいい」 全力投球の芸能生活55年、転機となった出会いとは?

映画

◆歌もコントも俳優も、常に全力投球


映画『うぉっしゅ』場面写真  (C)役式
 劇中で研は、孫の名前も忘れてしまった認知症の女性を演じた。介護をされながらもふっと若い頃の記憶を蘇らせたり、孫と過ごす中で柔らかな笑顔を見せたりと、リアリティあふれる演技で観客を映画の世界へと誘う。『あばよ』や『かもめはかもめ』『夏をあきらめて』など数々のヒット曲を生み出し、歌手として歌の世界へとグッと引き込む表現力に定評のある研だが、そんな彼女が感じている俳優業の醍醐味とはどのようなものだろうか。

 「歌って、長くても3分くらいの物語なんですよね」と切り出した研は、「歌はひとりぼっちで紡ぐものだとすると、2時間くらいの物語をたくさんの人と一緒になって作るのが、俳優のお仕事。その差は大きいと思います」としみじみ。「今回の撮影現場は、少人数のスタッフで作り上げていきました。だからこそみんなが近い距離で話し合うことができて、一体感も味わうことができました。何事にも人のつながりって大事だなと、改めて感じました」と俳優業のよさを実感できる現場になった様子だ。


 今年で、芸能生活55周年を迎えた研。歌手、俳優として唯一無二の魅力を放つだけなく、コントやYouTubeではコミカルな表情をたっぷりと披露するなど、あらゆるジャンルで生き生きと活躍している。研が歌の世界で魅せるアンニュイな表情、そして『志村けんのバカ殿様』や『カックラキン大放送!!』におけるコメディ力。当時、その振り幅に驚いた人も多いはずだ。「ギャップはすごいですよね」と大笑いした研は、「なんだって中途半端にやるのだったら、やらない方がいいと思っていて。コントにしろ思いきり振り切ってしまった方が、やっていても楽しいし、観ている方も楽しいはず。とにかくどこへ行っても、一生懸命にやる。どうしたらいいか、よく分からなくてもね(笑)。そうやって挑んだことでできたキャラクターが、たくさんあります」とにっこり。

 昨年行われた『エイリアン:ロムルス』のイベントではエイリアンの“最終形態”になりきるなど、「振り切ってやる」研のスタンスはいつまでも健在。「みんなが喜んでくれたり、楽しんでくれるのが、好きなんです。あれだって自分の顔が見えないくらいの姿になっていましたが、やっている私も楽しいんです。それに歌手だっていっぱいいるのに、その中から『あの人は変わっているから、こういうこともやってくれるのでは?』と感じて、声をかけていただけるだけでうれしいですから」と清々しい表情を浮かべる。

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◆告白した芸能生活の転機「歌は下手くそ。もっとうまくなりたい、うまくなれるはず」

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