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研ナオコ、「中途半端にやるのだったら、やらない方がいい」 全力投球の芸能生活55年、転機となった出会いとは?

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研ナオコ
研ナオコ クランクイン! 写真:高野広美

 今年芸能生活55周年を迎えた研ナオコ。あらゆるジャンルで唯一無二の存在感を発揮し、元気いっぱいに駆け抜けている。9年ぶりの映画主演を果たした『うぉっしゅ』では認知症のおばあちゃんを演じるなど、また新境地にトライ。「常に全力投球」という研が、歌手、俳優、コメディエンヌとして行き来するギャップ力の秘密や、芸能生活における転機を明かした。

【写真】スタイリッシュな着こなしが本当にカッコよくておしゃれ! 研ナオコ、撮りおろしショット

◆志村けんさん、中島みゆき、岡崎育之介監督…人を見る目に自信あり!

 ソープ店で働く加那(中尾有伽)が、ソープ嬢としての仕事と、認知症が進んだ祖母・紀江(研)の介護というダブルワークに奮闘することに。加那が祖母との暮らしの中で、誰にも言えずにいた本当のことを素直に打ち明けながら、祖母のこれまでの人生や孤独を垣間見て行く姿を描く。

 研は、本作で9年ぶりの映画主演を果たした。認知症の女性を演じることに、躊躇はなかったという。オファーを引き受けた決め手は、「脚本をいただいて内容がとても面白かったのと、監督がこれからもっと伸びていくだろうと直感したから」と回想。「監督と話をしていると、この人は映画を作ったり、本を書いたりすることしかできないなと思うような人でした。不器用でもありつつ、ものづくりに対する純粋さのようなものを感じて、『この人の力になりたい、お手伝いしたい』と思った」と企画・脚本・監督を務めた岡崎育之介の人柄に惹かれたと語る。

映画『うぉっしゅ』場面写真  (C)役式
 付き人時代の志村けんさんを見た研が、「面白いからドリフに入れたら?」といかりや長介さんに話したというエピソードや、デビューして間もない新人時代の中島みゆきに楽曲提供をお願いするなど、思えばこれまでも若い才能を後押ししてきた。「中島みゆきさんは、売れる前に見つけちゃったの。彼女の歌の世界が大好きだったんです」と楽しそうに笑った研は、「私、自分のことは分からないんだけれど、『この人は、いいぞ』と人のことはよく分かるんです」と人を見る目には自信があるそうで、「才能だけじゃダメ。愛される人柄、そして努力することを苦に思わない性格。そういう人は伸びます」と目利きとしての持論を述べる。

 1993年生まれの岡崎監督とタッグを組む上で、研は「妥協するなら出ません」と条件を提示したと振り返る。「私がこの仕事を長いことやっている一方、監督は若いですから。どうしても私に遠慮してしまうと思ったんです。でも私が芝居をして監督が納得できないことがあった時に、『まあ、いいか』と終わらせるようなことだけはしてほしくなかった。監督が自分の映画を作るために、我慢したりすることなく、思ったことはちゃんと言ってほしかったんです」と力を込める。

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◆歌もコントも俳優も、常に全力投球

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