日向坂46・河田陽菜が明かす、卒業への思い “推しメン”山下葉留花「人生で初めてこんなに泣きました」
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――今回は河田さんのセンター曲「言葉の限界」も収録されています。
河田:大事なシングルの中の1曲として制作していただいて、ありがたいです。二期生から四期生までの全員選抜というのもうれしくて。最初が自分のソロパートで、ドキドキしながら歌いました。
――山下さんは、河田さんの卒業を聞いたときはどう思いましたか?
山下:フォーメーション発表の前に、みんなの前で河田さんからお話があったんですけど、聞いたときは放心状態でした。河田さんは、おばあちゃんになっても、ずっと日向坂にいる気がしていて。だから「このタイミングなんだ」って…。もっといてほしかったですし、今も悲しくて仕方がないです。
――今の話を聞いて、河田さんは?
河田:寂しがってくれてうれしいです。みんなに伝える前はすごく緊張して「どんな顔で言えばいいんだろう?」と考えていました。フォーメーション発表の後に、山下先生がすぐ来てくれて、泣いてたから「嘘泣き?」って言っちゃったんですけど、すごく泣いてくれて、かわいいなって思いました。
山下:人生で初めてこんなに泣きました。自分でもこれほど河田さんを愛してたんだと気づいて、偉大さを改めて感じましたし、本当に寂しいです。
――同期の二期生はどんな反応でしたか?
河田:金村は「また私は何も知らなかった」って言ってました(笑)。富田(鈴花)のときも卒業を知らされていなくて、丹生(明里)ちゃんのときも、「金村が悲しむから」っていう理由で、丹生ちゃんは金村に事前に教えてなかったんです。金村だけじゃなくて、私も知らなかったんですけど。私も卒業した子以外には話していなかったので、「また私は何も知らなかった」って言ってました。
――金村さんらしいエピソードですね。卒業を具体的に考え始めたのは、いつ頃でしたか?
河田:「絶対的第六感」(2024年9月リリース)の少し前頃から考えていて、今のタイミングになりました。20歳で卒業することも考えて、相談したこともあったんですけど、大きなきっかけがあったというよりは、自分の中でじっくり考えて決めました。
――「23歳を区切りにしよう」と決めていたそうですが、23歳という年齢には理由が?
河田:同世代だと、大学を卒業して新卒として働き始める人も多い年齢なので、自分にとっても、いい区切りだと思っていました。
――決断するにあたって、迷いはありましたか?
河田:確かに迷いはあったんですけど、1度決めたら揺らがないタイプなんです。気持ちが揺らぐと、また決められなくなっちゃうだろうから、自分の中で気持ちをきっぱりと決めてから相談しました。
――山下さんは、加入前から河田さんのことが“推しメン”だったそうですが、3年間、共に活動して河田さんはどんな存在でしたか?
山下:本当に加入前の印象と変わらなくて、ほんわかされていて。でも加入してから分かったのは、河田さんって、メンバー全員に平等で、思いやりの深い方なんです。「お願いバッハ!」のMV撮影のときも、日差しが強い中での撮影だったんですけど、日傘をみんなに「使っていいよ」って渡して、自分は日差しに当たっていたり。いつも自分より他人を優先していて、その優しさが日向坂全体の温もりになっています。うーん、何かモノに例えたいな…。
河田:(おにぎりを握るようなジェスチャーを見せて)
山下:あ、おにぎり! 河田さんがおにぎりの具の梅干しだとして、メンバーが白米だとすると…。ちょっと待って、うまく例えられない!
河田:頑張って!
山下:まあ…優しいおにぎりです。
河田:簡潔になった(笑)。
山下:おにぎりって、強く握れば固くなるし、優しすぎても崩れちゃう。河田さんは、そのちょうどいい塩梅(あんばい)を持っていて、その人に合わせて優しく包み込んでくれるんです。
――うまく着地しましたね(笑)。河田さんから見た山下さんは?
河田:山下先生は「河田さん元気ですか?」ってよく声をかけてくれるんです。本当にお姉さんなんですよ。周りを俯瞰(ふかん)して見ていて、気になったときには声をかけてくれて。その笑顔に救われているメンバーも多いと思います。
――お互いの言葉から、絆の深さが伝わってきます。ちなみに、河田さんは卒業後のことについては、どのように考えていますか?
河田:実はまだあまり考えてなくて…(笑)。山登りや旅に行ったり、友達と遊んだりしたいです。
――では、ひとまずはゆっくりすると。
河田:そうですね。少しのんびり過ごしたいなと思います。