間宮祥太朗×新木優子がおくる考察系ミステリー『良いこと悪いこと』 「みんな怪しい」「自分自身も気になっています」
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(左から)新木優子、間宮祥太朗 クランクイン! 写真:高野広美
――SNSでもひんぱんに話題にあがるオリジナルの“考察系”ミステリードラマですが、これまでそのような作品にどんな印象がありましたか?
間宮:連続ドラマの考察ミステリーのイメージは、SNSで予想をしたり、視聴者の皆さんそれぞれが意見を出し合ったりして、同じ話題でつながって協力しあっているイメージがあります。
新木:私自身、ミステリー作品がすごく好きなんです。私も見る側として、考察や伏線回収がすごく好きでした。この作品も視聴者の皆さんに、そうした部分を楽しんでもらえるような作品になったらいいなと思っています。
――お二人からみてすでに怪しいと思うキャラクターはいますか?
新木:校長先生(赤間麻里子 ※高木&園子のクラスの元担任で現・小学校の校長)は怪しいなと思いました。優しそうなんだけど、そうじゃなかったのかなぁ…とか、思わせぶりな雰囲気が台本からも出ていて怪しい(笑)。
間宮:みんな怪しいですよね(笑)。高木が自作自演しているかもしれない…とか、いろいろな可能性があるなと。
新木:原作があれば展開を知っていると思うんですけど、今回はオリジナルなので、皆さんはどれくらい事実を知って撮影を進めているんだろうなって、自分自身も気になっています。
ドラマ『良いこと悪いこと』第1話より (C)日本テレビ
――そんな謎めいた本作の「良いこと悪いこと」というタイトルも非常に意味深なのですが、このタイトルから感じられる本作の見どころは?
間宮:ここだよな…と思うのは、多面性です。同じ学び舎で同い年の人間が同じ時間を過ごすなかで、起こった出来事は一緒でも、そこにいる人の数だけ見つめ方が違うんですよね。例えば、誰かと誰かがけんかをしたとか、誰かが泣いているとか…出来事としては一つだけど、人によって見えている景色が違うことによって、思い返した時にそれぞれが全く違う思い出として残っていたり、その人の人生に影響を及ぼしたりということがあると思います。こちら側から見ると丸だと思っていたけど、あちら側から見たらすごく尖っている…そうした、人によって出来事の見え方が違うところが面白いなと思いますね。
新木:私は「良いこと」と「悪いこと」は紙一重だなと思うんです。例えば、悪いことをされた人がいたとして、された人はした人に対して「悪いこと」だと思っているかもしれないけど、した人は誰かを助けようとしてそれをしていたかもしれないですし…。その行動だけが答えじゃないし、自分が思う価値観が必ずしも正解じゃないのかな…と歳を重ねるたびに思うんです。このドラマはそれに気が付くことができる、学ぶことができる作品なんじゃないかなと思います。今はSNSの影響もあって、より行動や言葉に対して“重み”があると思うので、自分の言動に対しても想像を働かせる一つのきっかけにもなるかなと思います。
新木優子 クランクイン! 写真:高野広美