月城かなと、宝塚退団後は挑戦と発見の日々「毎作品新しい出会いがある環境が新鮮で刺激的」

――主演を務められる草なぎさんにはどんなイメージをお持ちでしたか?
月城:誰もが知ってる大スターですよね。お芝居を拝見するとすごく繊細な心の動きを表現されています。
実際に対峙してみると、テイクを重ねていく中で、毎回私の芝居を受け取って違うお芝居をしてくださるんです。自然とやってらっしゃるその空気感に甘えさせてもらったという感じでした。草なぎさんと一緒のシーンは、彩芽が御厨ホールディングスの代表として対峙することが多く、彩芽の素の部分を出す機会はなかったんですけど、その中でもやはり、演じていて感じるものがたくさんありました。
――共演してみて知った新たな一面はありましたか?
月城:「はい、スタンバイ中で~す」とかスタッフさんが言うことを草なぎさんが言ってくださるんです(笑)。それに笑っていいのか、一緒にイェーイ!とやっていいのか分からなくて。楽しい方だなと思いながら、そこに乗り切れなかったところがあったので、次にお会いする機会があったら一緒に仲間に入れていただきたいなと思っています。
――親友役の中村ゆりさんの印象はいかがでしょう。
月城:気さくに優しくいろいろお話してくださったので、とてもありがたかったです。でも、役としてはお互いつらい立場にいることが多かったので、和気あいあいと撮影というよりは苦しい場面をご一緒することが多かったかなという印象です。
――彩芽という役を離れて月城さん個人としては、草なぎさん演じる樹と中村さん演じる真琴のラブストーリーはどのようにご覧になられますか?
月城:お互い立場が難しいじゃないですか。ゆりさん演じる真琴には旦那さんがいて、草なぎさん演じる樹は奥様と死別されている。その2人の恋ですから、なかなか思うようにはいかず、もどかしかったり難しかったりするところがあるんですよね。どこまで2人の恋が進んでいくのか、2人の関係はどうなるのかという点も楽しみにして観ていただきたいですね。
『終幕のロンド -もう二度と、会えないあなたに-』場面写真 (C)カンテレ
――そして、御厨家です。父・村上弘明さん、母・小柳ルミ子さん、兄・要潤さん、そして月城さんという一家は、美の圧がすごすぎます。
月城:みなさんオーラがすごいですよね。お会いすると「ああ!」って圧倒される存在感で、いまだに慣れないです(笑)。皆さんとても優しい方たちばかりなんですけど、なにせオーラと存在感がすごいので、あの御厨家の集いは傍から見るとかなり濃いと思います。そこも見どころでもありますね。
――今回、Tver限定スピンオフドラマ『愛と妄想のロンド』の第2話『新・御厨家の味』(10月27日本編第3話放送後配信)にもご出演されます。
月城:そうなんです。本編ではちょっと緊張感のある御厨家ですが、そんな御厨家の本編では見られない少しほのぼのとした日常をのぞき見していただけるようなスピンオフになっています。こちらもぜひ楽しんでいただきたいです。
――タイトルにちなんで、『もう二度と会えない』誰かに会えるとしたら、どなたに会いたいですか?
月城:ネコを飼っていまして、ちっちゃかった時にもう一度会いたいですね。あとは、自分がちっちゃかった時の両親や祖父母にももう一度会ってみたいなって思います。

