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前島亜美、2ndライブは「ずっと後回しにしてきた自分の気持ちを真ん中にちゃんと持ってきて、楽しめたらいいな」

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■不器用という言葉が尊く思えるような作品

――そんな活動を経て、2ndシングルがリリースとなります。表題曲の「不器用に 君のとなり」はどのような楽曲に仕上がっていますか?

前島:デビューアルバムのリード曲「Determination」は光を追いかける疾走感のあるバンドサウンド、1stシングルの「Wish for you」は“THE 王道アニソン”みたいなキラキラした楽曲と、パワーがある楽曲が続いていました。一方で今回は、ふっと力を抜けるような、ゆったりと歌詞に浸れたり、リラックスしたいときに聞けたりするあたたかい曲に仕上がったと思っています。

――レコーディングはいかがでしたか?

前島:藤林聖子さんに書いていただいたすてきな詞を、お芝居をしていくような気持ちで歌いました。初タイアップ曲だった「Wish for you」はどういう声色で歌ったらいいのか悩んでいましたが、今回は「不器用」というテーマであることにも頼って、声を作らずに出てきた音でやってみようかなと思いながら、丁寧にレコーディングをしましたね。


――本曲はご自身も出演されているテレビアニメ『不器用な先輩。』のエンディングテーマ曲でもあります。作品への思いを込めている部分もありますか?

前島:ありますね。レコーディングの日も漫画を読んでから現場入りしたんです。主人公の鉄輪梓さん目線でも、鉄輪さんにとっての後輩である亀川侑くん目線でも、そして私が演じる堀田美緒ちゃん目線でも違和感がない、誰にとってもちゃんと温度があるような歌い方ができたらと思って歌いました。

――改めて、テレビアニメ『不器用な先輩。』への印象もお聞かせください。

前島:出てくる人物がみんな優しくて、思いやりがあって、いい子ばかりなんですよ。みんなのことが丸ごと好きになる作品です。

――演じる堀田美緒はどんな人物ですか?

前島:堀田ちゃんは太陽のような前向きなエネルギーを持っている子で、悩んでいる鉄輪さんに寄り添うことができるし、ちょっとうじうじしている亀川くんに対してはドンと背中を押すことができる。決して押し付けない思いやりがある子です。

作品を見ていて私は、思いやりであったり、他者への尊重であったり、慮った気持ちだったりの裏返しで不器用になってしまうこともあるのかなと思いました。不器用という言葉が尊く思えるような作品に出逢えたと思っています。


――楽曲のタイトルにはどのような思いを込めましたか?

前島:「不器用に 君のとなり」というタイトルの「君」は、人に限定しているわけじゃなくて、猫ちゃんやワンちゃん、本とか植物とか文化とか、運動する時間とか、そばにあるもの、生活を支えてくれているものも「君」と言えるという解釈なんです。

本曲のMVの落ちサビ部分で鏡に向かってアカペラするシーンがあるのですが、あそこは「君」というのが鏡の中の自分、これまでの自分であることを表現しています。

――MVを見たら、また曲の解像度がひとつ上がるかも。

前島:そうですね。「君」っていうのは「自分」とも捉えられると思うと、より朗らかな曲だと感じます。

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■この世の中にうっすらとある恋愛至上主義に違和感を覚えたことがある

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前島亜美「不器用に 君のとなり」-Music Video-

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