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舘ひろしが語る“銀幕スター”の条件 共演の眞栄田郷敦に太鼓判「眞栄田くんはそういう存在」

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■「画面をしっかりと支えられるのが映画俳優。眞栄田くんは、そういう存在です」(舘)

――それは人間としての生き様が、役に投影されるということでしょうか。

舘:僕は、芝居というのは人生のほんの一部を切り取ったものだと思っていて。その役者自身、人間として魅力的であることが大事だと感じています。いかに画面を埋めたり、支えることができるということが大事なんです。バストショットで映った時に、その画面をしっかりと支えられるのが映画俳優。石原裕次郎さんにしろ、渡哲也さんにしろ、出てくるとそちらに目が行ってしまいますよね。その人の存在感や魅力が画面を支えているわけで、芝居がうまい、下手は関係ないんです。

――それこそが、銀幕のスターという存在ですね。

舘:そうです。眞栄田くんはそういう存在で、眞栄田くんがパッと出てくるとそちらにみんな目が行きます。その存在感や目の輝きは、お父さんからいただいた財産ではないでしょうか。

眞栄田:舘さんは、いつもいい目をしていると褒めてくれるんです。すごくうれしいです。

(左から)眞栄田郷敦、舘ひろし
――大人になった幸太の登場シーンから、彼が三浦の存在を胸に前向きに生きてきたことが伝わるような、まっすぐな目をしていたことも印象的です。眞栄田さんは、幸太を演じる上でどのようなことを大切にしていましたか。

眞栄田:映画には描かれていない、舘さん演じるおじさんと幸太が再会するまでの空白の12年間を大切にしていました。幸太を引き取り、育ててくれたおばさんへの複雑な想いがありつつも、おじさんと出会ったことで、その後の幸太は幸せに充実した人生を送っているという姿を見せられたらいいなと思っていました。

――三浦と幸太の再会シーンは「会いたかった」という二人の思いがあふれだす、とても感動的な場面となりました。

舘:あのシーンは、本作にとってとても大事なシーンで。『港のひかり』というタイトルにある“ひかり”というのは、幸太のことだと思うんです。僕はそのつもりでやっていましたが、あのシーンはそれがとてもよく伝わる場面です。三浦も弱い男で、おそらく彼は幸太の中に自分自身を見たんじゃないかと。強くなっていく幸太と、やっぱり弱い男である三浦が描かれる。これが本作のいいところだと思っています。

映画『港のひかり』場面写真 (C)2025「港のひかり」製作委員会
眞栄田:僕は、三浦のおじさんが“ひかり”だと思っていたので、今の舘さんのお話を聞いて『なるほどな』と。きっと、どちらの意味もあるんだなと思いました。僕はもともと舘さんへの憧れがあるので、おじさんを慕う幸太は演じる上では苦労せずにできる部分もありました。普段の舘さんからにじみ出るやさしさや温かさも、三浦のおじさんと重なるものがたくさんありました。

舘:やさしさや温かさというより、いい加減さじゃない(笑)?

眞栄田:こうやって隙を作ってくださるところが、またカッコいいんですよね。

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■舘ひろしが、石原裕次郎さんと渡哲也さんから受け継いだものとは?

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