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芳根京子&高橋海人が心に刻む、“本当の自分”と“外から見られる自分”のギャップの乗り越え方

映画

(左から)芳根京子、高橋海人
(左から)芳根京子、高橋海人 クランクイン! 写真:米玉利朋子(G.P.FLAG inc)

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 芳根京子と高橋海人が共演する映画『君の顔では泣けない』が11月14日に公開される。これまでの「入れ替わり」ものとは一線を画す本作で初共演を果たした2人に話を聞くと、それぞれが持つ柔らかく温かい、真摯な人柄が伝わるインタビューとなった。※高橋海人の「高」は「はしごだか」が正式表記

【写真】芳根京子&高橋海人のビッグスマイルがかわいすぎ!

◆初共演の印象は“イメージ通り”(高橋)&“全然違って…”(芳根)

 本作は、君嶋彼方のデビュー作である同名小説を坂下雄一郎監督のメガホンで映画化。ある日突然、誰かの体と入れ替わってしまう―数々の名作を世に送り出してきた“入れ替わりもの”。そこに“15年も入れ替わったまま”という独自の設定が加わり、新たな物語が完成した。芳根と高橋は、高校1年生の夏に入れ替わってから、15年間入れ替わったままの人生を生きてきた陸(芳根)とまなみ(高橋)を演じる。

映画『君の顔では泣けない』場面写真 (C)2025「君の顔では泣けない」製作委員会
――タイトルも印象的な本作ですが、出演オファーをお聞きになった時のお気持ちはいかがでしたか?

芳根:タイトルの印象が台本を読む前と後では全然違いました。一言で言ってしまうと入れ替わりがテーマの作品ですが、入れ替わった後の人生の物語なんです。私は入れ替わったら戻りたいと思うものだと思っていたけれど、「そうだよね、それだけの時間が経つと戻れない事情があったり、戻りたくない事情があったりするよね」と共感しました。

まなみ役を高橋さんにお願いしていますと聞いた時は率直にうれしかったです。この作品はとにかく陸とまなみの2人のお話なので、共に戦える方だとうれしいなと思っていました。テレビで拝見しているくらいで面識はありませんでしたが、すごく安心した記憶があります。

高橋:初めてチャレンジする入れ替わりという役どころだったので、最初に台本を読んだ時は、すごく高いハードルを感じました。入れ替わることが一番のイベントじゃなくて、そこから2人がお互いを思いやりながらも自分を大切にしていきながら15年間を過ごしていく。それがとても日常的というか、静かに2人の思いがぶつかりあっていくみたいなところがすごく素敵な作品だなと感じました。

15年間という長い月日を背負うことになるので、責任の重い作品になるんだろうなと思いましたけど、芳根ちゃんがいるし、甘えさせてもらいながら楽しめたらなと思いました。

――おふたりは今回初共演とのことですが、どんな印象をお持ちでしたか?

芳根:いろいろな才能がある方で、お芝居も素敵だなと思いながら拝見していたので、どんな化学反応が起きるんだろうとすごくワクワクしました。

高橋:芳根ちゃんは意図していなくても自分の持っているエネルギーが自然と出ている、人間としてのエネルギーがすごい方だなと思っていました。その印象は現場に入っても変わらずでした。出るエネルギーがいいもの尽くしの人ってなかなかいないなって思います。

芳根:すごい褒めてくれます!(笑)

高橋:とても素敵ですよ。太陽の光をずっと浴びているような感覚でしたね。

芳根:私はバラエティとかを拝見していて、「ちょっと不思議な方なのかな?」と思っていたんです。でも全然違って、……すごく不思議な方でした(笑)。

高橋:やめてくださいよー(笑)。地に足をつけて生きていこうと思っているんだから!

芳根:(笑)。つかめないところが魅力的で、嫌な“つかめない”じゃないんです。観ていて面白いというか。すごく柔らかくて不思議な人で、ふわふわと飛んで行っちゃいそうだなって思って見ていました(笑)。

高橋:うれしいです(笑)。

映画『君の顔では泣けない』場面写真 (C)2025「君の顔では泣けない」製作委員会
――中身が自分とは別の性別の、陸、まなみであるという難しい設定の役どころでしたが、演じる上で気をつけた点はどんなところでしょうか?

芳根:今回の作品は、入れ替わって戻ってというのがあるのではなく、入れ替わったまま1人にフォーカスを当てていくという感じだったので、演じ方としてはこれまでの作品と大きく何かが違うというのはあまりありませんでした。

ただ、自分の主観だけではどうしても乗り越えられない部分がいろいろとあったので、リハーサルをしっかり重ねてそこから育てていく、一緒に話し合って「これがいいのかな」「難しいね」って話し合いながら1シーン1シーンを作り上げていった感覚があります。

陸という人物を演じる上でも、男性の動きなど形から入るよりも中身のほうが大切だなと考えると逆に気持ち的にも軽くなった部分もありました。

高橋:表面的なものや見た目に囚われると苦しくなってきて、気持ちの深いところまでいけない感覚もあるから、いろいろ話し合った末に、身振り手振りや仕草みたいなものはあんまりなくていいかもねって話をしました。

芳根:15年も経ってくると慣れてくる部分もあると思います。そこまで意識しなくていいんだよねって話し合った憶えがあります。

高橋:感情も変わっていくから、その時の感情に沿ってやるほうが楽しいよねって。

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◆「目が合う時と合わない時の使い分けのすごみ」「絶妙な間」――お互いの芝居に刺激

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