芳根京子&高橋海人が心に刻む、“本当の自分”と“外から見られる自分”のギャップの乗り越え方
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――お芝居を重ねる上で、お互いのここはすごいな!と感じられた点はどんなところでしょう?
高橋:自分が勝手に感じていたのが、目が合う時と合わない時の使い分けのすごみでした。「うわー」「そういう感じなのね」って思うシーンがたくさんあって、自分もちゃんと応えたいなって思いました。
芳根:高橋君は間が絶妙なんです。作品の中で印象的な車の中でのシーンも、「気まず…」という間が絶妙でした!
高橋:あのシーンの感じを私生活でやっていたらヤバイですよね。
芳根:高橋君のそういう空気とかに、自分もブレちゃいけないし、もし持って行かれることがあっても自分は陸として戻らないといけないなと思いながら演じていました。柔軟な方だからこそ、こちらも柔軟でいなくてはいけないと改めて感じさせていただいたシーンがたくさんありました。
――演じられた陸、まなみはどんな人物だと捉えられましたか?
芳根:陸はあまり器用ではなく、直感型でそんなに視野も広くはないけれど、なにか憎めず、いい人ですね。目立つわけでもなく、そこまでハイテンションなタイプでもない、という感じを役に落とし込みました。
高橋:まなみはたくさん愛されて育ってきたから、斜に構えることはなくて天真らんまんですね。頭がいいから周りのことをよく見ていて、気持ちが落ち込んでいても元気なふりをするようなこともある。ヒエラルキーとかに囚われるとかもなく、自分の信念を持っている人です。
芳根:すごいいい人だよね。
高橋:受け皿が広い感じがする。その余裕な感じが学生のころからあっただろうなって感じましたし、そこは人間性としてなかなか変わらないポイントだなと思いました。
演じる上では、だんだんと入れ替わりに慣れていく感覚、グラデーションみたいなものを大事にしていました。体と心が近くなっていっちゃう感覚みたいなもの。それは意識してました。

