柴咲コウ、“律する”という意識が強くあった時代を経て「ここらへんでまた爆発したい」
マイペースな兄に振り回され続ける妹・理子。映画『兄を持ち運べるサイズに』で、家族という厄介で愛おしい関係性の中に生きる女性を繊細に演じた柴咲コウ。社会的な役割を意識し、自らを律してきた時代を経て、柴咲は今、パブリックイメージという名の鎧を脱ぎ捨てようとしている。保守的な自分を壊し、「また爆発したい」。その言葉は、スクリーンで魅せた理子の人間味とも響き合いながら、彼女の新たな幕開けを静かに、しかし力強く宣言している。
クランクイン! 写真:小川遼

