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蒔田彩珠、確かな実力に難役オファー続く「嬉しいけれど素に近いお芝居もやってみたい」

映画

◆家族は「笑いが絶えなくて、友達のような関係性で安心できる存在」


映画『消滅世界』場面写真 (C)2025「消滅世界」製作委員会
 性欲や所有欲といった個人的な欲望や、家族という特定のつながりを排除した社会は、不健全でありつつも、ある種人間を苦しみから解放してくれる楽園に見えてくるから恐ろしい。もしこんな世界が現実にあったら?と尋ねると、こう即答した。

 「私は生きづらいなと思いました。世界の“正しさ”が明確にあって、自分が間違っているかもしれないとずっと思い続けながら生きるのは辛かっただろうなと。私も常識や礼儀は合わせたいとは思いますけど、自分の好きなものややりたいことは自分の意思で決めたいです。それに、家族というものがなくなってしまうのは、私はちょっと想像ができない。家族はやっぱり大切です。自分の人生の中で一番大切にしたいものですから」。

 そんな蒔田にとって家族は、「母も兄もすごく面白くて、いつも笑いが絶えなくて、友達のような関係性で安心できる存在」と言う。

 また、「正しさ」「普通」が問われる本作だが、自身が“普通”について疑問を抱いたこともあったと明かす。

 「私は子役出身なので、大人に『これが普通だよ』みたいなことを言われることが多く、昔は疑問に思ったこともありましたが、飲み込んでいましたね。ただ、自分が大人になってくると、現場での雰囲気や居方も変わってくるし、大人の気持ちも分かるようになってきました(笑)」。


 一方で、長いキャリアを持つ彼女だからこそ感じる“普通”の変化もあると言う。

 「たとえば『御上先生』の撮影では、年下の方とも同級生役で共演させていただいたのですが、私がその年齢の時よりもちゃんと自分の意見や気持ちを持っていて、それを表に出すんです。私もそうなりたいと思いましたし、刺激になりました」。

 『御上先生』では面倒見が良く、悩んでいる同級生を放っておけない性分で、高いコミュニケーション能力を生かして御上と生徒たちの架け橋になる富永を演じた。
 
 富永はSNS上で「人生何周目」という声があがるほど高い信頼感を得るキャラだったが、そこに説得力を与えていたのは、蒔田自身の長いキャリアと豊富な経験値、高い演技力だろう。しかし、本人は「学園ものは初めてで、あんな大人数の前でお芝居をすることも滅多にないことだったので、大変でした。年下が多い中、自分が役立てるかというプレッシャーもあって苦戦しました」と苦笑する。

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◆難しい作品や難しい役柄に挑戦できるのは嬉しい

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