蒔田彩珠、確かな実力に難役オファー続く「嬉しいけれど素に近いお芝居もやってみたい」

思えば、クールで落ち着いたイメージの一方、バラエティ番組に出演した際の明るい姿がSNSで話題になったこともあった。
実際、撮影中にスタッフがクレヨンしんちゃんの曲をかけると、笑顔でノリノリに踊りだす意外な一面も。
「カメラの前だとどうしても本来の自分より下のテンションになってしまうというか、集中モードになってしまうんです。そこはちょっと脱却したいなと思っているところなんですが」。
クレヨンしんちゃんは、作品が続きセリフを覚え続けなければならない中、息抜きとして見ているコンテンツだという。
「映画も毎年観に行ってますが、クレヨンしんちゃんって、意外と考えさせられる作品なんですよ。しんちゃんはふざけているように思われがちですが、すごく友達思いで、優しいんです」。

作品や役を選ぶ際の基準を尋ねると、こんな貪欲さを見せた。
「まずは自分がその役を演じている姿を想像します。しっくりきたら、ぜひやりたいと思うし、想像するのが難しかった場合でも、面白くなりそうと思えるならやりたいです!……結局、全部やりたくなっちゃうんですけどね(笑)。スケジュールの都合で受けられなかった作品も、『やりたかった!』『悔しい!』って思うことはよくあります」。
今後の展望については「もっと高校生をやりたいですね。まだあと2、3年はできるかな? ピュアな高校生をやってみたいです」と笑う。
本作をはじめ、難役のオファーがますます増えそうだけど……と言うと、そこでも迷わず、即答した。
「嬉しいです。やっぱりお芝居するのが好きな人たちにとっては、難しい作品や難しい役柄に挑戦できるのは嬉しいと思いますよ。この役をと言っていただくのは、信頼していただいているということでしょうし、それにはちゃんと応えたいなと思いながらいつもお芝居しています。ただ、自分自身の素に近いお芝居もやってみたいですけどね(笑)」。
(取材・文:田幸和歌子 写真:米玉利朋子[G.P. FLAG inc])
映画『消滅世界』は、11月28日全国公開。

