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『超かぐや姫!』夏吉ゆうこ&永瀬アンナ “歌が物語を動かす”仮想空間×和風ファンタジーの新時代アニメ、その収録の裏側

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■収録で育った、かぐやと彩葉の距離

――アフレコで特に印象に残っているシーンは?

夏吉:かぐやは本当に表情豊かで自由な子なんです。鼻歌を歌ったり、駄々をこねながら歌ったり……お芝居に任せてもらえる場面も多くて、準備段階では「次はどうしよう?」と毎回、引き出しを総動員しました。

彼女は“絶対に同じことを二度としない”タイプの子だと思っていて、同じ鼻歌はもう二度と生まれない。その瞬間の楽しさがそのまま歌になるような子なので、毎回“新しいかぐや”を作らなきゃいけない。そう考えると難しさもあったんですけど、「その瞬間のかぐや」を作っていく作業は、本当に楽しくて印象に残っています。

永瀬:私は、彩葉が“うがいをするシーン”がとても印象に残っています。実際にうがいをして録ったんですが、監督がものすごくこだわっていて(笑)。あのシーンって不思議で、かぐやがハッと彩葉に惹かれる瞬間でもあるんです。

私も「どうしてこのタイミングなんだろう?」と監督に聞いたんですけど、前のセリフの流れだけじゃなくて、うがいという行為そのものが持つ“人間らしさ”に、かぐやが見とれてしまう、という意図だったそうです。だからこそ、うがい自体が大切な意味を持つシーンで、私自身も初めての挑戦だったので、かなり苦戦しつつ驚きながら収録していました。

アニメ『超かぐや姫!』アザ―ビジュアル(C)コロリド・ツインエンジンパートナーズ
――掛け合いの中で、相手の芝居から受け取ったものも多かったのでは?

夏吉:そうですね。実際に掛け合ってみて、「こんなに柔らかく返ってくるんだ」と驚いたり、台本だけではわからなかった“彩葉の優しさ”に、かぐやとして思わず甘えたくなってしまう瞬間がありました。そこからさらに一段階、甘えを強めてみたり……掛け合いだからこそ広がる感覚がたくさんありました。

アフレコ前に、オーディションの別録りの音声を“掛け合い風”に組み合わせた参考素材をいただいていたんですけど、終わってからそれと完成音声を聞き比べると、もう全然違っていて。お互いの声がすごく柔らかく弾んでいて、「掛け合いってこんなに変わるんだ」と実感しました。

永瀬:私も台本を読んでいる段階では、かぐやがどんな温度で来るのか、まったく想像がつかなかったんです。でも、夏吉さんのお芝居の“パワー”を受けると、「あ、こう来るんだ!」と驚きの連続で。ちょっとした動きや間合いにもエネルギーがあふれていて、戸惑ったりドギマギしたり……でも、それが彩葉としてすごく自然な反応につながっていきました。

そして夏吉さんは、現場で本当にキラキラしていて、ひたむきで妥協しない姿勢があるんです。「かぐやのまぶしさ」と重なるところがあって、演じながら思わず憧れてしまう瞬間もありました。

夏吉:よく「夏吉さんのパワーがすごい」と言っていただくんですが、そのパワーは永瀬さんのお芝居から受け取ったものを返しているだけなんです。

私にとっても彩葉は“まぶしい存在”で、かぐやに人の心を気づかせてくれる子。だからこそ、「なんだこの子……!」と思ってほしくて、かぐやの自由さがどんどんエスカレートしていったところもあります。

(左から)夏吉ゆうこ、永瀬アンナ

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■同じ曲なのに“違う表情”。かぐやが歌うことで生まれる切なさ

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