HANAが『メダリスト』と重ねた“自分の居場所”――「この火だけがある」OP主題歌「Cold Night」に込めた想い
――「Cold Night」の歌詞には自己否定の記憶や、それでも立ち上がる力が描かれていますが、皆さんご自身の経験と重なる部分はありますか?
MOMOKA:活動を続けていると、どうしてもいろんな意見が目に入ってきます。その一つひとつに応えようとして、自分をよく見せたい気持ちが強くなりすぎてしまった時期がありました。本当は答えなくてもいいことまで、誰かが持つ“理想”に近づこうとしてしまって、それがすごく苦しくて……。
でも、そんな時にメンバーが「上手だよ」「大丈夫だよ」と自然に声をかけてくれたんです。その優しさに救われたことで、「自分の理想は自分で決めていいんだ」と思えるようになりました。まずは信頼できる人の温かい言葉を受け止めること。そこから、自分が頑張れる環境に身を置く大切さを学びました。
NAOKO:私は、自分のミスや思い描いていた目標に届かなかった時に、ものすごく落ち込んでしまうタイプなんです。「もっとできるはずなのに」「もっと届けたいのに」と焦る気持ちが強くて、自分を疑ってしまう瞬間も多かった。
そんな時に押し寄せてきた不安は、本当に言葉にできないものでした。でも、時間がたつと「意外と気にしなくてよかったんだな」と思えるようになって、自分を苦しめすぎるのはもったいないと気づいたんです。
私の場合は音楽が光になってくれました。だから、みんなも何か好きなものや心が救われるものがあるなら、迷わずそっちへ進んでほしい。きっとそれが、自分を立ち上がらせてくれる力になると思います。
CHIKA:私はアーティストとしてというより、社会人としての壁に悩んだことが大きくて……。特にコミュニケーションですね。自分の言葉がこんな風に受け取られるんだ、と驚くことが多かったんです。
地元では普通に伝わっていた言葉が、環境が変わると全然伝わらない。気をつけなきゃいけない言葉遣いも増えて、「自分の発言ってこんなに重いんだ」と必要以上に感じてしまっていました。悩みすぎて黙り込んでしまう時期もあったのですが、その経験があったからこそ、今の自分のスタイルや距離感を丁寧に考えるようになりました。
YURI:私は「自分の魅力ってなんだろう」と分からなくなった時期がありました。周りのメンバーはそれぞれ強みがあって、自分だけが“どう見せればいいのか”分からなくて苦しかった。
でも、相談をする前からメンバーが「YURIはそのままでいいよ」と言ってくれて……。自分が気づいていない部分を、誰かがちゃんと見てくれている。その事実がすごく大きな安心に繋がりました。「必要とされている」と実感できたあの瞬間は、今でも心に深く残っています。

