長濱ねる、『おコメの女』で新境地 経験を重ね「見てる方の想像を超えられる俳優に」

――昨年はデビュー10周年を迎えられて、新しい環境でお仕事をスタートされたりと、ターニングポイントになりそうな1年だったかと思いますが、振り返るとどんな1年でしたか?
長濱:やっぱり10年という節目もあって、振り返る時間が普段より長かったです。今までしてもらってきたことや、出会ってきた人、かけてもらった言葉を振り返って、本当にありがたいなと改めて感じましたし、この言葉のおかげでこういうことに気づけたなとか、たくさんの人の導きがあってここまで来られたんだなと感謝があふれる、自分にとっても大事な1年でした。
――さまざまな役どころにチャレンジされてきましたが演技のお仕事の難しさ、面白さはどんなところに感じられますか?
長濱:難しいところは、やっぱり自分の中にない感情に出会うことが多かったりするので、自分がまだ体験したことがない状況を演じる中で、そういった時に人はどういう気持ちになるのだろう。同じシチュエーションでも人によって感情は違うだろうから、この役はこういう状況の時にどう思うんだろう。そうしたことを考えてちゃんと表現として発することに難しさを感じます。
でも、面白いなと思う部分もそこなんですよね。自分の中にないからこそ、共演者の方とのお芝居の中で自分の想像の範疇を超えた感情が生まれたり、その場で生まれた表現に出会ったりした時に、自分の人生を生きているだけではこういうことには気づけなかったなと感じることができて、お芝居って本当に面白いなと思います。

――現在27歳ですが、20代のうちにチャレンジしておきたいことはどんなことでしょうか?
長濱:今はまだ求められていることや、監督の言うことにどれだけ忠実に近づけられるか、どうやったら応えられるか、どうやったらみなさんの力になれるかということを考えていて。でもこれからは、自分だからできる表現や自分の個性をしっかりお芝居にのせていけるようになりたいと思っています。
30代に向けて、見てる方を裏切ると言いますか、想像を超えられる俳優さんになれたらいいなと思っています。30代の方と共演することも多いのですが、皆さん軽やかで、いい意味で手放す部分は手放している印象があります。まだまだ自分の中にはよく見せたいとか、評価されたいとか、そういう気持ちがあるので、それを手放して、お芝居だけにどぶんと浸かれるような30代を過ごせたらいいなって思ってます。
――優香はワークライフバランスを重視したライフスタイルを貫きますが、長濱さんがプライベートで楽しみにしていることはどんなことでしょうか。
長濱:最近は散歩にハマっています。すごく好きなスニーカーを見つけて、それがとても歩きやすくて、その靴を履いて出かけたいなという気持ちになったのがきっかけです。特に目的もなく、都内だと高い建物もたくさんあるので、あそこまで歩こうと決めて気ままにずんずん歩くのが気分転換にもなって楽しいですね。
(取材・文:近藤ユウヒ 写真:高野広美)
木曜ドラマ『おコメの女-国税局資料調査課・雑国室-』は、テレビ朝日系にて毎週木曜21時放送

