長濱ねる、『おコメの女』で新境地 経験を重ね「見てる方の想像を超えられる俳優に」

――優香の役作りで気を配られた点を教えてください。
長濱:事務所内での優香と、1人でいる時の優香、それに潜入している時の優香はそれぞれ顔が全然違うので、最初は統一性みたいなものに悩みました。でも人はそれぞれ、その環境その環境で顔は違ってくるだろうし、どれも自分であって、いろいろな顔があっていいのかなと思うようになってからは、演じ分けというのを意識せずに、その時感じた素直な優香でいようと心がけるようになりました。
撮影が始まってからは、監督さんが1つ1つちょっとチャーミングに演出をつけてくださっていて、個性豊かな事務所の皆さんの中で、優香がどういった役割を担えるかを考えながら日々過ごしています。
――優香のチャーミングさがキーポイントですか。
長濱:割とクールで素っ気ない印象なんですが、たまに出るちょっとした一言とかが私的にはとても好きです。
――個性豊かな皆さんがそろわれる撮影現場の雰囲気はいかがですか?
長濱:“ザッコク”という部署は、松嶋菜々子さん演じる正子が自ら集めたメンバーで出来上がった部署なんですが、各々が個人主義であることを理念として召集されているんです。チームだけど、それぞれが違う方向を向いてるというのは、私の中では初めての感覚でした。でもオフの時は本当に皆さんお優しくて、先輩方なので緊張して過ごしていましたが、大地(真央)さんがたくさん話しかけてくださったり、本当に和気あいあい、のんびりとした朗らかな雰囲気で撮影しています。
(高橋)克実さん演じる古町室長に「ウザっ!」とかきついセリフを言うシーンもあるのですが、克実さんに「すみません、こういう言葉吐いちゃって」と話すと、「娘に言われ慣れてるから大丈夫だよ」とフォローしてくださったり、本当に温かい現場に恵まれています。
会社員としてオフィスで働いたことがないので、自分のデスク周りから自分の世界を作っていくのも楽しいですね。
『おコメの女-国税局資料調査課・雑国室-』より (C)テレビ朝日
――出演解禁時に「松嶋菜々子さんが出演されている作品をたくさん拝見して育った」とコメントされていました。
長濱:たくさん拝見してきましたが、特に『家政婦のミタ』はとても印象的な役柄でしたし、よく覚えています。今回実際にお芝居をご一緒させていただいて、松嶋さんって本当に声がとっても素敵なんです。松嶋さんの声で正子が話しているのを聞いた時に、自分がかつて観てきたいろんな作品を思い出して、ちょっと舞い上がってしまいました(笑)。
――共演されてみて、新たな一面を発見したところはありますか?
長濱:松嶋さんがおにぎりを握るシーンがあったのですが、そのおにぎりをこっそり持ち帰らせていただきました(笑)。松嶋さんにはバレていないと思っていたんですが、次の日「おにぎり硬くなかったですか?」と聞かれて、「やばい!バレてた!」とすごく恥ずかしくなりました。
大先輩なんですが、とてもお茶目でチャーミングな方で、キュンとする瞬間が日々たくさんあり、すごく癒やされています。「何か盗めるところはないかな」とお芝居を間近で拝見できるありがたい時間を過ごさせていただいています。

