長濱ねる、『おコメの女』で新境地 経験を重ね「見てる方の想像を超えられる俳優に」
さまざまな作品で印象的な役どころを演じ、俳優として着実にステップアップを続ける長濱ねる。デビュー10周年を迎えた2025年は新たな環境に身を置き、さらなるチャレンジに意欲を見せている。そんな彼女が、松嶋菜々子主演ドラマ『おコメの女-国税局資料調査課・雑国室-』(テレビ朝日系/毎週木曜21時)で、基本ローテンションながら歯に衣着せぬ物言いの国税調査官・俵優香を好演中だ。新境地に挑む長濱に、本作へ込める思いや松嶋菜々子との共演エピソードを聞いた。
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◆これまでにない役どころに憧れと共感
――東京国税局の国税調査官が悪徳脱税者を成敗していく、勧善懲悪の社会派痛快エンタメドラマである本作。台本を読まれた感想はいかがでしたか?
長濱:東京国税局・資料調査課(通称・コメ)の中に新設されたドラマオリジナルの部署・複雑国税事案処理室(通称・ザッコク)が舞台になっているのですが、私は“コメ”という国税局の部署も知りませんでした。マルサなどのよく聞く部署とは違い、任意の調査を行っている部署があるのだと知れたことが新鮮でした。また、毎話さまざまな問題に立ち向かっていく中で、自分たちの生活に近い身近な問題を取り扱っていくところにも魅力を感じましたし、チャーミングでコミカルなシーンもあり、撮影がとても楽しみでした。
――演じられる俵優香はどんなキャラクターだと感じられましたか?
長濱:優香は、仕事はできるのに出世に興味がなく、自らの力を温存し、省エネで生きているような人間なんです。休みの日に自分の趣味を楽しむことを生き甲斐にして働いていて、そういう自分の好きなことを強く思う姿にとても共感しました。
最初はどんな温度感で演じたらいいのかなと悩んでいたのですが、こういう人ってきっと嘘がないからこそ信頼を得やすいんだろうなという新しい気づきにもなって、優香に憧れも感じています。
これまでは、ちゃきちゃきとしていて笑顔でいるイメージの役どころが多かったので、今回はドライできついことも口にしちゃう優香の姿に注目してもらえるとうれしいです。私自身、口に出して「チっ!」みたいなことはあまりないですけど(笑)、演じていて新鮮で楽しいです。
『おコメの女-国税局資料調査課・雑国室-』より (C)テレビ朝日
――優香を演じることで、ご自身の考え方に変化は生まれましたか?
長濱:優香は好きなことに対して熱い一面を持つ一方、会社では省エネで過ごしている。ワークライフバランスに重きを置いてる人の生き方ってどういったものなのかもじっくり考えました。
その優香の“省エネ”には共感するところもあります。私は人と対立したり、自分の意見を通すのが苦手で、誰かと意見がぶつかったら相手に合わせるというような生き方をしてきたんです。それは自分に自信がないというのもあったし、その方が円滑に進むと思っていたのでそうしていたんですが、優香もきっと心のどこかにトラウマというか、きっかけがあって省エネな生き方を選んできたんだろうなと思うんです。そんな優香の姿を通して自分自身を振り返るきっかけになりました。なんで自分の意見を通すことを諦めてしまうようになったんだろうと考えたり、自分自身を振り返る時間を持つことができました。
――優香は心理学に精通した【人心掌握術】のスペシャリストでもありますが、そうしたコミュニケーション能力をほしいと思われたりしますか?
長濱:思います。やっぱり人の心を解かして懐に入っていくというのは、人間関係を構築する上で大切なことだと思うんです。私はいつもそれを人からやってもらってる…、待ちの姿勢をとってしまうことが多いので、人の心を自分からノックしていくような人にはとても憧れますし尊敬します。

