松田龍平、主演ドラマへの要望に監督も驚き「そんなに頑張りたくないんですか」

――演じられる洋輔の魅力はどんなところにあると感じられますか?
松田:洋輔は仕事として探偵をやっているんですけど、彼のバックボーンや、なんで発明家なのかということが、住人たちとの会話からちょっとずつ見えてきたりするんです。探偵が主役ではあるんだけど、その周りの住人たちがすごく重要になってくるドラマでもあって。洋輔自体がすごく面白いかというと、そうでもないんじゃないかなと思います(笑)。
――共演者の皆さんの印象はいかがですか?
松田:大倉孝二さん、水澤紳吾さんと同級生の役なのですが、3人そろった時の空気感が面白くて、妙にしっくり来てしまうところがありました。実年齢は2人とも先輩ですが、同級生に見えてしまうというか。なかなか言葉に表せづらいんですけど、すごくいいトリオだ、っていう感じがしています。
今回は洋輔を取り巻く西ヶ谷温泉の住人たちが面白くて。住人の皆と会話をしていく中で、僕の演じるキャラクターがだんだん浮き彫りになっていく。その関係性もすごく好きでしたし、依頼を受けて回を追うごとに仲間というか、住人が増えていくのも、お祭り感があるドラマになっているような気がしていて、最後まで楽しんでもらえるんじゃないかと、そんな気がしています。

――松田さんといいますと、やはり「探偵はBARにいる」シリーズが思い出されるのですが、今回探偵ものをというのも、「探偵はBARにいる」から影響を受けている部分もあるのでしょうか。
松田:あれは助手ですからね。どちらかというと、父親のほうかもしれないですね。『探偵物語』は僕の父・松田優作が企画からやったドラマでもあったと思うので。
自分はどんな探偵がやりたいんだろう?みたいなことは考えたりして。敢えて全く違う探偵にしよう、みたいな事は特に考えてなかったんですけど、自分なりにやりたい事を考える中で、やっぱり全く違う探偵になるのは自然の摂理みたいな感じだと思うんですけど。でも松田優作はカッコよかったから、僕も憧れみたいなものはずっとあるんですけど、やろうとしたところで同じことはできないですから。
――自分なりの探偵を作る上で、一番のこだわりはどんなところだったのでしょうか。
松田:ほんと初めに言ったことぐらいで。沖田さんが参加してくれたことで、このドラマが動き出したところがありましたね。僕のこんなにもざっくりした探偵のイメージを受け止めて形にしてくれる沖田さんがいたことが、ありがたいことにドラマになったんだと思います。
僕は沖田さんは今回で3度目なんですけど、監督の人柄が映画に出ていて正直な人だと思うし、どこかでお芝居だからこその飛び方をしてくれるというか。可能性は無限大だ、という事を教えてくれる人で。映画だからこそ描けることがあるんだなって。今回のドラマも頭の中で勝手に作ってしまう制約みたいなものに縛られずに自由に想像した事を、現場でちゃんと形にできるか、みたいなところがあって、やっぱり撮影現場では色々と大変でしたけど、こういうドラマを沖田さんとやれて、すごくうれしい企画でした。

