松田龍平、主演ドラマへの要望に監督も驚き「そんなに頑張りたくないんですか」

――脚本を読まれての感想はいかがでしたか?
松田:かなり面白かったんですけど、それと同時に「成立するかな?どうやって撮るんだろう?」って思うようなところもあって(笑)。
僕が最初にジェットパックで空を飛んで犯人を捕まえたい、みたいなことを言ってしまったんですけど、そこをけっこう広げていて、空飛んでるシーンが多いんですけど、CGを使ってもつまらないし、お金もかかるじゃないですか。絵本の世界みたいにするのもドラマの世界観が決まってきちゃうところがあるから、そこらへんの匙加減はどうなるのかなって思って。けっこう不安で、頼みの綱の沖田さんに、大丈夫ですか?って聞いたんですけど、沖田さんも当たって砕けろだ、みたいな感じで(笑)。それでもみんなふざけたことを真面目にやれることをやったので、そこが良いスパイスになってくれていたらいいな、という気持ちだけです。
このドラマは、観てくれてる方の「こうなるだろう」というところを裏切れたら成功なんじゃないかな。回によって話やドラマの雰囲気が違ったりしてくるので、それも楽しんでもらえればいいな。
ミステリーっていうと、「犯人はあいつだ」みたいな考察を想像されるかもしれませんが、全然緻密ではないので(笑)。だからミステリーってどこまで言ったらいいのかとも感じてるんですけど。何もミステリーじゃなかったのに、発明のせいで変なミステリーに入ったりもしていて。そういう意味ではちゃんとミステリーなのかもしれないんだけど。便利なはずの発明によって知らなくて良い事を知ってしまったり、不幸になってしまうみたいな話もあったり、ミステリーがより複雑になっていったような気がします。
『探偵さん、リュック開いてますよ』より (C)テレビ朝日
――発明でいうと、洋輔が移動に使う乗り物の「ドンソク」が最高でした。「ドンソク」は悪意や悪口など“負の感情”をエネルギーにして走るんですよね。
松田:“負の感情”というか、“怒り”ですね。洋輔は探偵をやる前はアメリカで人間の怒りみたいな感情のエネルギー化の研究をしていたという過去があって。まあ、これは沖田さんが、人が「バカ」とか「アホ」とか「この野郎」みたいなこと叫んでから普通に乗り物に乗るっていうのが面白いんじゃないかってところからの発明なんですけど。そんな感じの発明品がそれぞれの回にいろいろ出てくるんですが、楽しみです。
――松田さんは、すぐに怒りの言葉が出てきてスムーズにエンジンをかけられそうですか?
松田:急に自分の怒りをぶつけるっていうのは、意外とめんどくさいでしょうね。思い出し怒りとかね(笑)。
――最後に作品を楽しみにしているみなさんへメッセージをお願いします。
松田:変わった事件だったり、あまり見たこと聞いたことのないような依頼を受けてヘンテコな発明品を使って解決したり、時には解決できなかったりする、ゆるめの探偵です。温泉に入るような気持ちでゆっくり見ていただけるとありがたいです。
(取材・文:近藤ユウヒ 写真:高野広美)
金曜ナイトドラマ『探偵さん、リュック開いてますよ』は、テレビ朝日系にて毎週金曜23時15分放送(※2月6日は23時40分より放送)。※一部地域除く

