堂本光一、ヒゲの生えた役は初 “これまでの経験を声に乗せ”『劇場版 転スラ』で声優挑戦
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――そもそも堂本さんがアニメーション作品の声優を務めるのは、2006年放送の『獣王星』以来2度目となります。その頃から「また声優の仕事をやってみたい」というような気持ちはあったのでしょうか?
堂本:僕は基本的に、いただいた仕事は断らないようにしています。また、日本のアニメーションというと、今や世界に誇るカルチャー。『獣王星』の時も本当に楽しくやらせてもらったので、機会があれば是非またやってみたいという思いはありました。
ただ、ここまでアニメや声優という職業が広まった今、急にタレントが入ってきて「嫌だ」と思う方もいると思うんです。だけど、せっかく自分にお声をかけてもらったのだから、堂本光一にしかできないゾドンを見せたい。そのために自分は何ができるんだろうと考えた時に、やはり舞台などの経験値が活かせると思ったんです。自分にしかできない何かを捧げることができたらいいなという思いでやらせていただきました。
――堂本さんが出演することで、普段アニメを見ない層も劇場に足を運ぶかと思います。そんな方々に、『転スラ』の魅力を紹介していただけますか?
堂本:『転スラ』の主人公・リムルは魔王なのですが、種族問わず楽しく暮らせる国を作ろうとしています。しかし、人間から見ると、それはやはり「魔族のやっていること」なので。リムルの“正義”とするものが、相手に受け入れられるものかはわかりません。そういう解釈の違いが大きな争いに発展することって、現実世界でも起こりうることですよね。そういった部分を、アニメを通して考え学ぶことができると感じました。ただ、ここまで難しく考えずとも、世界観そのものが面白く魅力的な作品です。劇場版もテンポ良く進むので、初めて見る方も楽しめるのではないでしょうか。

――現実世界とリンクする部分があるということで、ゾドンの表現においては、自身と共通点を探してみるなどの役作りはされたのでしょうか?
堂本:探してはみたのですが……正直、共感はできないキャラクターでした。というか、彼に共感できる人はあまりいないと思います(笑)。ヒールですし、(「カイエン国」の巫女である)ユラを利用しているような描写もありますから。しかし、台本に描写された以外の部分で他のキャラクターたちとどのようなやり取りをしているのかは、想像するしかありません。もしかしたら別の感情があったかもしれないし、目的の裏に何か切ないきっかけがあったのかもしれない。そこは自分の中で想像を膨らませて演じたので、見てくれる方にはそれを感じてもらえたらうれしいですね。
――堂本さんは過去に「もし転生するなら、また自分になりたい」と発言されていました。それは今も変わっていないですか?
堂本:自分を律して生きるためにも、そう言っておいた方がいいかなと思ってそんな発言したのだと思います(笑)。でも今は、飼っていた犬になってみたいかもしれない。あの子は自分のもとにいて本当に幸せだったのか。それを知れるかもしれないですし、パンの気持ちを味わうことで、また自分を見つめ直すきっかけにもなりますからね。
――では、また声優に挑戦する機会があったら、どんな作品でどんなキャラクターを演じてみたいですか?
堂本:オファーをいただけるなら、どんな役でも是非! 声優は人間じゃないキャラクターも演じられますからね。必殺技とかも使ってみたいです。子どもの頃に『ドラゴンボール』を見ていて、自分も“かめはめ波”が打てると思っていました。いまだに「かめはめ波が出るはずなのに、出ない……!」という夢を見ることがあります(笑)。
(取材・文:米田果織 写真:高野広美)
『劇場版 転生したらスライムだった件 蒼海の涙編』は、2月27日全国公開。
『劇場版 転生したらスライムだった件 蒼海の涙編』キービジュアル (C)川上泰樹・伏瀬・講談社/転スラ製作委員会

