高島礼子、素のかわいさ光るインスタが人気 変わらない美しさの秘訣は「マイナスなことは言わない」

――デビュー38周年を迎えられました。
高島:38年経ってこうしてまだお仕事をいただけて、飽きることもなく楽しんでこのお仕事をさせていただけているのが、すごくありがたいです。どんどん仕事をやっていた若いころもうれしかったんですけど、今の方がひとつひとつの作品が本当に大事に思えるし、ありがたいなと思えるようになってきました。
松平健さんが今も活躍されていて、デビュー作の『暴れん坊将軍III』という作品を皆さんに認知していただけるなんて、こんな恵まれた役者はいるのかと思うくらい本当にありがたいと思います。
――38年の中でターニングポイントはどんな出会いや作品になりますか?
高島:私はデビューが遅かったので、当初は普通の女性の役が多かったんですよね。そんな中、『陽炎』という作品で女賭博師を演じさせていただきました。カッコいい女性の役で、私にこんな役ができるなんて!と思いましたし、そこから『極道の妻たち』の出演にもつながって…。私が理想とするカッコいい女性を演じさせていただけるようになったのでうれしかったですね。
――カッコいい女性をたくさん演じられている高島さんに憧れる皆さんも多いと思うのですが、高島さんが憧れた先輩を挙げるとするとどなたになりますか?
高島:たくさんいらっしゃるのですが、実は先日、直美さんと寺島しのぶちゃんがやられていた舞台(『お光とお紺~伊勢音頭 恋の絵双紙~』)を観に行ったときに、ロビーにしのぶちゃんのお母様の、あえて昔のお名前で呼ばせていただきますが、藤純子さんがいらっしゃって! 初めてお目にかかったのですが、マスクを取って「すみません。高島です」とご挨拶してアピールしちゃいました(笑)。子どものころに横浜の映画館で藤さんの映画を拝見したことがありましたし、カッコいい女性の代表のような方ですので、お目にかかれてすごく感動しました。どちらかというと気の弱い子ども時代を送っていたものですから、藤さんや梶芽衣子さんのような強くてカッコいい女性にものすごく憧れていたんですよね。

――高島さんもカッコよくいろんなことに挑戦されていて、最近ではInstagramでのお茶目な一面や変わらない美しさがネットニュースなどで話題を集めています。
高島:Instagramを始めたのは遅くて、コロナ禍に出演する舞台をたくさんの方に知っていただきたいという思いで始めました。私の素の部分をテーマにしたいと手探りで楽しみながらやっています。皆さん私に対して“きつい女性”というイメージをお持ちだったみたいなのですが、バラエティー番組やInstagramを通して「そんな天然な人だと思わなかった」って言われるようになって(笑)。食べるのも好きだし、素の私を知っていただくきっかけになって、いい出会いだったなと思います。
――変わらない美しさを保つために心がけていることはありますか?
高島:美しくなんかはないですけど、「もう」っていう言葉を使わないようにしています。石井先生と出会った時、ちょうど50歳手前で「もう50なんで」ってよく言っていたらしくて、先生に「高島さん、何回“もう”って言った?」って怒られたんです。そこから、まず「もう」と年齢を表現しないように、「もう、こんなだしね」とマイナスなことを言うのは意識的にやめるように、言霊に気をつけています。あとは、よく食べ、よく寝るです!(笑)
――まだまだ進化を続ける高島さんですが、これからどんな“俳優・高島礼子”を見せていきたいですか?
高島:怖がらずに何事にも挑戦していきたいですね。苦手だったバラエティーもたくさん出させていただいて、最近はバラエティーも楽しいなと思えるようになりましたし。あとは、「こんな役もやられるんですね!」って言っていただけるような役に挑戦していきたいです。
今回の作品でも、喜劇に挑戦することで、また新しい私を見ていただけたらいいなと思っています。私たちは真剣に演じますが、面白かったら皆さん遠慮なく声を出して笑っていただけるとうれしいです。
(取材・文:渡那拳 写真:松林満美)
「新派・松竹新喜劇 合同喜劇公演」『お種と仙太郎』『明日の幸福』は、東京・新橋演舞場にて5月9日~19日上演。

