『BLEACH』浦原と夜一の絆、アスキンの美学 三木眞一郎×ゆきのさつき×武内駿輔が届ける完結への思い
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TVアニメ完結となる最終クール『BLEACH 千年血戦篇-禍進譚-』が、ついに走り始めた。尸魂界(ソウルソサエティ)、見えざる帝国(ヴァンデンライヒ)、そして死神と滅却師(クインシー)たちの因縁が激しく交錯するなか、本作ならではの美学と熱量は、アニメーションとしてさらに研ぎ澄まされている。今回話を聞いたのは、浦原喜助役の三木眞一郎、四楓院夜一役のゆきのさつき、アスキン・ナックルヴァール役の武内駿輔。三者三様の視点から浮かび上がるのは、『BLEACH』という作品が持つ“言葉にしきれない魅力”。アニメとして迎える結末を前に、3人が感じるキャラクターへの思い、そしてファンへ届けたいメッセージとは。
【動画】三木眞一郎×ゆきのさつき×武内駿輔が語る、浦原・夜一・アスキンへの思い
■“言葉にしなくてもわかる”浦原と夜一の絆 敵から見ても厄介な二人の関係性
――浦原と夜一は、長年の付き合いがあるからこその軽妙なやり取りも魅力です。改めて、三木さんとゆきのさんは、お互いのキャラクターのどのようなところに惹かれていますか?
ゆきの:夜一って、猪突猛進なイメージが強いと思うんですけど、喜助はまったく逆のタイプというか。だからこそ、自分にはないものを持っているところを、面白いと感じているんだと思います。
もちろん、ただ正反対というだけではなくて、相手のことをちゃんとリスペクトしている。お互いに対等に渡り合えるし、いざという時には本当に心強いパートナーでもある。夜一にとって喜助は、そういう存在なんだろうなと感じています。
三木:二人が信頼し合っている感じが、とても素敵だなと思います。全部を言葉にしなくても、お互いがどう動くのか、何を考えているのかがわかっている。そういう関係性って、なかなかないですよね。
夜一と喜助は、いわゆる男女の仲になるわけではないじゃないですか。でも、だからこそ見えてくる距離感がある。深く信用しているから、それぞれが好きに動くことも受け止められる。その感じが、すごく素敵だなと思っています。
アニメ『BLEACH 千年血戦篇-禍進譚-』場面カット(C)久保帯人/集英社・テレビ東京・dentsu・ぴえろ
――武内さんは、浦原、夜一との掛け合いの中で、「この二人の関係性はすごい」と感じる瞬間はありましたか?
武内:たとえば、夜一がピンチに見える場面でも、浦原がわりと軽く背中を押してくれるじゃないですか。その関係値だけで、「この二人なら、どんな状況でもきっと切り抜けてしまうんだろうな」と思わせるものがあるんです。
命を懸けた戦いの最中でも、お互いに状況を冷静に把握し合っている瞬間がある。こちらとしては、相手に焦ってもらうに越したことはないのに、せっかく追い詰めたとしても、気持ちの部分で持ち直されてしまうんですよね。アスキン目線では、そこがすごく厄介でしたし、同時にとても魅力的な二人だなと思いました。
アニメ『BLEACH 千年血戦篇-禍進譚-』場面カット(C)久保帯人/集英社・テレビ東京・dentsu・ぴえろ
――アスキンは敵でありながら、どこか憎めない魅力を持つキャラクターでもあります。皆さんは、彼の魅力をどのように感じていますか?
ゆきの:私は、アスキンってすごくナルシストだなと思いながら見ていました(笑)。自分のことが大好きなんだろうなって。でも、そういうところも含めて、どこか憎めないですよね。
三木:これは本当に個人的な印象なんですけど、アスキンってちょっと厨二病っぽいところもあるなと思っていて(笑)。思ったことを全部口に出しちゃうじゃないですか。そこが面白いんですよね。
しかも、最終的には自分が一番避けたかった方向に行ってしまう。暴力とか肉弾戦みたいなものは「嫌だ嫌だ」と言いながら、結局そっちに巻き込まれていく。その感じもすごくいいなと。
ただ、見る人の年齢によって、アスキンの見え方は変わるかもしれないですよね。若い世代の方は逆に、ああいうところに憧れるかもしれない。あんな状況でもあれだけ喋れるって、すごいじゃないですか。
ゆきの:飄々としていて素敵、って思うかもしれないですよね。
三木:そうそう。そう見える人もいるかもしれない。僕らはちょっと年齢が上だからね。
武内:そういう意味では、自分の能力を説明する場面でも、どこか「褒めてほしいのかな?」と思わせるところがあるというか。自分で説明しておきながら、「そうそう、この程度なんだけどね。ただ……」みたいに、ちょっと余裕を見せる感じがあるんです。
自慢したがりなところもありますし、それこそ男子中学生みたいな感じも少しある。でも、そういう部分を相手に見破られていたら、かなり恥ずかしいだろうなと。僕自身も、演じながらちょっと恥ずかしい気持ちになりました(笑)。
強敵ではあるんですけど、どこか隙がある。本人は格好よく振る舞っているつもりでも、そういう自意識のようなものが見えてしまうところが、アスキンの面白さであり、憎めない魅力なのかなと思います。
アニメ『BLEACH 千年血戦篇-禍進譚-』場面カット(C)久保帯人/集英社・テレビ東京・dentsu・ぴえろ
