「列車映画の真骨頂を見せたい」ポン・ジュノ監督が最新作を語る

『殺人の追憶』『グエムル -漢江の怪物-』『母なる証明』などで知られ、若くして韓国を代表する監督としての地位を確立したポン・ジュノが最新作『スノーピアサー』について語ったインタビューが『TV Bros.』2/12発売号(東京ニュース通信社刊)に掲載されている。
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同作は「フランスのコミック(LE TRANSPERCENEIGE)」が元となったSF作品。氷河期に突入した地球を舞台に、生き残った人類にとって唯一の生存場所となったのが列車「スノーピアサー」だったという設定のもと、上流階級が支配する先頭車両と、奴隷のような扱いを受ける後方車両の衝突が描かれる。
ポン・ジュノ監督はこの原作に惹かれた理由について「理由は2つ。ひとつは列車の中でうごめく人間ドラマ。もうひとつは、列車が映画的で魅力に溢れた空間であること。列車の中でずっと撮影するのは、映画監督にとってめったにない機会ですからね。列車映画の真骨頂を見せたいという思いもあった。リュミエール兄弟による人類初の映画も列車ですし、黒澤明監督も『暴走機関車』の脚本を書いた。ヒッチコック作品にも『見知らぬ乗客』がありますよね。列車を舞台にした作品を撮った監督の中に私も名を連ねたいと思ったんです」とコメント。
また、謎に包まれた先頭車両をめぐるミステリーとしても一級の本作について、「映画を二度ご覧になるとより面白いと思います。結末をわかった上で、役者たちの演技のディテール、ニュアンスを見ると、言動の真意が読み取れると思いますよ」と語った。
『TV Bros.』2/12発売号では「タイバニ&ヒーロー列伝」として『劇場版 TIGER&BUNNY―The Rising―』公開記念特集、(ヒーローといえばということで)水木一郎アニキ&ザリガニワークスの登山リポート、クリス・ヘムズワース×トム・ヒドルストンの萌えるヒーロー対談、強い男の必須アイテム肩パッド検証など14ページにわたって掲載するほか、新ドラ ここがヘンだよ!第1回、細川徹&五月女ケイ子Presentsはる(長女・3歳)のテレビ放談などを掲載している。