ベテラン声優・玄田哲章、「僕の中にはなかった世界観」レゴムービーに大興奮

全世界で親しまれているブロックおもちゃのLEGO(レゴ)が映画になった。世界のすべてをレゴで作成したレゴワールドを舞台に、個性豊かなキャラクターたちがところ狭しと大騒動を繰り広げる史上初のレゴアドベンチャー、それが『LEGO(R)ムービー』だ。本作に吹き替えとして参加するのは、森川智之、沢城みゆき、山寺宏一、羽佐間道夫、そして玄田哲章といったそうそうたる顔ぶれである。前代未聞のレゴムービーの吹き替えに挑戦した感想やレゴに対する思いを、バッドコップ/グッドコップ役を演じた玄田哲章に聞いた。
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「いや、すごかったね。レゴというものを飛び越えて、キャラクターが生きているような感覚でしたよ」。
試写会で本作を見終えたばかりの玄田は、興奮冷めやらぬといった様子で本作のファーストインプレッションをそう語った。全編レゴで構成された本作は、まさにタイトル通りの“レゴムービー”。超ベテラン声優の玄田にとっても、レゴキャラクターの吹き替えはもちろん初めての挑戦だった。
「僕の中にはなかった世界観でしたね。レゴとしてのおもちゃ感もしっかりあるんだけど、それを超えたものが出てくる出てくる! 映画を見て、レゴは無限の可能性を秘めたアートだなと思いました。これを撮るのにどれくらいかかったんだろうって思いました。どうやって撮っているのか、メイキング映像が見てみたいです」。
玄田が驚くのにはワケがある。声優は映像を見ながら音を入れていると思われがちだが、実際はそうでないことも多々あり、今回も玄田は色も音もない真っ暗な映像を相手に声を入れていたのだ。さらに収録は個別録りなので、他の声優の声は聞こえない。そんな状態だったからこそ、完成したレゴムービーに玄田は大いに驚かされたのだ。
「映像が3Dだったのがまたよかったね。ぼくは3D映画は数多くは見ていないんですが、それらともまた違った感じで、飛び出してくるのが違和感なく素直に見られた。これはぜひ映画館で、できれば3Dで見て欲しいですね。それにやっぱり、吹き替え版が良いね(笑)。今回は8人の声優で200キャラを演じたわけだけど、今日初めて聴いて、すごい! って思いましたよ」。
特に玄田が印象に残っているのは、冒頭のシーンだ。主人公のエメットが自室で目覚め、軽快なBGMにのって朝の準備を整え、出勤していく。このテンポの良さに、玄田はいきなり虜になったのだという。
「流れるリズムが心地よくて、楽しくなる。そういう気持ちにさせられるのがすごいですよね。これ面白いなって思わされました」。