『ジャッカス』総統J・ノックスビル「4歳の息子はマジでクレイジー」と遺伝に大喜び
ドッキリカメラスタイルで店や街中にカメラを隠し、そこにアーヴィングとビリーが登場。さまざまなイタズラを実行する。「撮影後に『これは映画です』とタネ明かしをした瞬間、笑って許してくれる人がほとんどだったけど、スーパーで万引きしたときは大変だったね。タネ明かしをしても2人の店員の怒りがおさまらず、店を辞めてしまったんだ。その後復職したそうだけど、さすがにビビッた」と肩を縮込ませる。もちろんジョニーにも良心は存在しており「死んだ婆さんが棺から落ちるシーンは、集まってくれた参列者に悪いと思ったし、トラウマになっては困ると思った。だから撮影回数を減らしているんだよ」と気遣いをアピール。しかしその後も映画完成のためにキワドいイタズラを続けるのが『ジャッカス』及び、ジョニーが最強である証ともいえる。
エンドロールにはタネ明かしの瞬間が収められており、ダマされた一般人はジョニーの新作映画であることを知ると、それまでのしかめっ面や驚き顔が嘘のように歓声を上げ、撮影参加を喜ぶ。しかしその一方で、有名になりすぎたがゆえに行動や活動が規制されるようなことはないのだろうか。マイケル・ムーア監督やサシャ・バロン・コーエンがそうであるように。
ジョニーは「僕らはスケボー雑誌のライターからスタートし、バカな行動をビデオで撮って楽しんでいた。それがMTVで番組として放送された瞬間から、メインストリームになった。それゆえの副産物は生まれるだろうけど、多くの人に観てもらうためには仕方がない」と述べる。有名になったが故の足かせも、感じることはないという。「俺は有名になったことに対して文句を言う役者にはなりたくないからね。文句を言うならば、ほかの仕事をすればいい。自分としてはメジャーの舞台で色々な挑戦ができていることは嬉しいし、幸せな立場だと思っているよ」と心境を教えてくれた。
映画『ジャッカス/クソジジイのアメリカ横断チン道中』は3月29日より公開。